堪えたおじさま

災害ボランティアをライフワークとしている高齢の男性が、山口県周防大島で行方不明になった男児を見つけられたことは記憶に新しいと思います。

その男性の記事のご紹介。

 

「お金で幸せになれる?」 というテーマですが、果たして彼はいかような意見を述べられたのか?

ご紹介させていただきます。

 

 

尾畠春夫さん  (ボランティア)

 

“ お金が好きです。 頂いたご恩にお返しするため、ボランティアをしたいので必要です。

貯金はなく、月5万5千円の年金で生活していますが、やりたいことをやるのに足りるので十分です。

 

食べるものがなかった戦後、小学5年生の頃に母を亡くしました。 栄養失調だったと思います。 41歳でした。

その後、7人兄弟の真ん中の私だけ農家に奉公に行きました。 必死に働き、馬の餌を横から盗み食いしていました。

 

中学を卒業後、大分県別府市の魚屋で生活しながら働き始めると、白米のご飯、炊いた魚が山盛りで出てきた。 旅館かと思い感激しましたね。

そこで3年、山口県下関市でフグの修行を3年しました。

 

その後、神戸に出ると、ある魚屋で「店員募集、保証人2人 履歴書」という貼り紙を見つけました。

保証人はいなかったけど、「修行させてもらえませんか」とお願いしました。

ハモや太刀魚をさばいてみろと言われ披露すると、「今から働け」と。

親方にいくら欲しいのかと聞かれ、 「仕事ぶりで決めてください」と伝えると、

別府では月に200円、下関は300円だったのに、6千円もくれました。

びっくりしましたよ。

 

29歳のとき、貯金をはたいて別府市に魚屋を開きました。

お客さんがお客さんを連れてきてくれて、一度も赤字になったことはありません。

おまけをすると、別の機会にそれ以上の魚を買っていってくれるんです。

 

「かけた情けは水に流せ、受けた恩は石に刻め」という言葉が好きです。

私は出会いに恵まれ、2人の子を育てるのに十分なお金も稼げました。

 

世間に広く恩返ししたいと65歳で店をたたみ、慰霊登山や奉仕に力を入れ始めました。

 

自宅近くの道路では、草刈りをしています。 バイク走行中に脇から伸びていた草をよけたため、追突された死亡事故があったことがきっかけです。

「うれしい」という言葉を聞きたくて続けています。

 

今の日本は幸せな国じゃない。

引きこもりや自殺者が多すぎる。 「死にたい」という人の話を数日間聞くこともあります。

「人生、終わるまで楽しみましょうよ」と言います。

命は一つ。 人生は一度。 せっかく親からもらった命を無駄にしちゃいけん。

 

金の力を借りて人を泣かせるのはいけないけど、金を使って派手な暮らしをするのもいいと思います。

ただ私は、やりたいことさえできれば十分なので、寄付の申し出も断っています。

将来は、沖縄のガマに行き、死にたくないのに自ら命を絶った人の骨をきれいに洗わせてもらいたい。

 

中学は合わせて4か月しか登校できなかったので、85歳になったら夜間学校にも行きたい。

最低でも、あと50年は生きたいですね。 ”

 

 

 

 

 

ここで言葉をはさむことくらいダサいことはないと思いつつ、

 

こんなにシンプルに、

人生を、

経営を、

生き方を、

考え方を、

智慧を語った人を、

私は知らない。

 

有名な誰それの言葉より、

コンサルタントの言葉より、

素直な心のままに、体験を通して身に付けたその魂の崇高さが、全てをつつみこむ。

 

文句や言い訳を先に考えず、

与えられたチャンスに従い、

一所懸命にやっただけで、

こんな人になれる。

 

最高級の生きる教科書だと思いました。

 

同時に我が身のふがいなさが、露わになるわなるわ・・・

 

 

堪えました。

このおじさま。。

 

応援しつつ、少しでも我が身を正します。

 

本物はいつもひっそりと、ボロをまとって生きている。

 

 

 

 

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