先週土曜日に、例の「とべぶんプロジェクト」主催の「坪内さんちのつぼ」に行きました。 http://tobebunproject.o-oi.net/
松山南高等学校砥部分校を卒業してから、様々な分野で表現方法を磨いている若い作り手たちが、古民家「坪内家」を舞台に繰り広げる表現のカタチ。
そのカタチも3年目を迎え、少しずつですが確実に土台となるものが踏みしめられてきていることを感じました。
今年のメンバーたちは、あらためて自然を見つめ、観察し、そこから考えたり、発想を得たりして制作した作品を発表しました。
「pilot-fish」と名付けられた泰山咲美と フクオカアサコによる、OHP映像とひとつのカラダが古民家の一部屋で描く、小さくて大きな巡りの話は、OHPの上に作られていく即興ともいえる表現とダンスのコラボレーションが古民家という背景のチカラを借りて、ものすごくリアルであり、同時に幻想的なひと時をつくり上げていました。 裏方としてこの表現を支えるチームも、この部屋の中に同時に存在し、観客はそれを一体として見て感じることで、より豊かな想いを共有していたように思います。
そのほかにも重松まり絵による「風」の絵や、CHACOの「虫の穴」、土居亜伊の「砥部の苔」、田中まゆの「採光をみつめるのれん」(うちのお嬢)、せだゆりかの「似顔絵」、高須賀光の「過去のとべぶんプロジェクトの活動写真展」、地元の方々による流しそうめん、手造りピザの販売等々・・・
派手さは皆無です。
しかし、 わたしたちはこのちいさな居場所で、居心地の良い人々と共に、半日近く、一種我が家のように過ごしているのでありました。
余計なものがないことが、 いかに豊かなことであるか。
自然と寄り添うことで、 どれだけたくさんの安らぎを頂けるか。
その一見空白地帯のような場所に漂う実りを、確実に手に入れられる人々が集うこと。
その人々と共に過ごせること。
これは若い彼らが意図的に仕組んだものでありました。
コマーシャルに頼りすぎない。
自然に伝わる速度で人が知ること。
自分たちの手の届く範囲で頑張ること。
これらの小さいけど偉大な理念によって、本当に素晴らしい空間と時間を創造出来たのではないでしょうか。
この集団がますます好きになりました。
ちょっかい掛けてみたいです。。
迷惑がられるでしょうが(笑)、 でもいろんな人につなげたい。
育つ頃のエネルギーは、 美しい 。
まばゆい光は、 みんなにも届けたい ・・・
そんなステキな土曜日を過ごさせて頂いた翌日の日曜日。
恐ろしい暑さに、外出する勇気が融けそうな日、夕方まで待ってやっとの思いで外出。
目的地は北条鹿島の「海とカフェ」。 https://www.facebook.com/go.kajiwara?fref=ts
ここも以前から行こう行こうと思いながら、未だ行けてなかった場所の一つ。
ここのオーナーは、かれこれ以前よりなんやかんやでお付き合いのあったGo Go ゴウちゃんこと、梶原 剛氏。
大学の先生をやったり、紙芝居をやったり、お芝居をやったり、大工をやったり、イベントやったり、カレーを作ったりしながら、カフェも作っちゃったGo Go ゴウちゃん。 (Go Go ゴウちゃんと呼ぶのは私くらいかも知れないので注意してね)
行ってきました。
突然の訪問に、完全に動きが止まってました。。(爆)
でもおいしい島風とともに、もっとおいしいビールを飲みながら、 そのうち晩御飯のカレーも食べながら、 閉店後も結局スタッフの釣って来た太刀魚も頂きながら、 なんのことはない、 終電ならぬ終渡船一つ前の21:30の便まで飲んで食っちゃベっていました。
カフェのアウトデッキに座り込み、 かなりいい感じの風を感じながら、 本音の話をしあいました。
いいお年の実践者同士の会話はかなり面白いです。
スタッフの若者しんちゃんも真剣に、最後まで興味深く聞いてました。
島の夕暮れが闇にかわり、同じように風も変わり、心も動いていく。
環境が作るチカラに、ここでも感嘆させられるのでありました。
それにしても「鹿島」にこんな魅力があったとは・・
北条浅海育ちの子ども時代は当たり前すぎて分からなかったことが、少しずつ分かり初めてきたような・・
それにしても、よくぞこの場所で事をしかけようとゴウちゃんは動いたことよと、つくづく感心するのでありました。
まあいっぺんいっとうみや。
ちいさくて豊かな旅に 。
最後にとてもおいしいお話を頂いてしまったので、 お盆の予定が決まりました。
またご紹介、 するかも。
かも。