今年の1月末には決めていた。
5月の連休は鹿児島の名山を登り倒すぞと・・・
武漢のウイルス情報は知ってはいたが、ここまで深刻になるとはさすがに予想していなかった。
いつものように完成度の高い予定表も作成し、キャンプ場やフェリーの予約も終えた。
が、
これはひょっとして・・ と思い直し、
2月半ばくらいにはすべてキャンセルした。
そしてなくなるであろうマスクを必要量だけ購入した。
そしてその5月の連休がやってきた。
自粛真っ最中の連休が。
アウトドア派の人間が、ステイホームすることはかなり無理がある。(笑)
ありえない選択である。
が、
チャレンジのチャンスである。
国民のはしくれとしての挑戦である。(おおげさな・・)
ということで考えた。
おうちキャンプ。
持ち合わせの山用道具(コンパクト)で、ベランダを利用してやろう。。
5月2日昼、テント設営。
ギリギリセーフ。
小さなテーブルとイス用意。
小型バーナーセット用意。
早速ベランダにて昼食。
おおっ、いいじゃん!
気分いいじゃん!
上等ですこれ!
なんで今まで気が付かなかったんでしょう?
おいしくいただき、
自家焙煎珈琲も楽しみ、
ポップコーンをほおばり、
読書もおそとで・・
気の重くなるテレビも見ないで、
鳥の歌声を聞きながら気持ちの良い時間が流れていく。
日も傾きかけ、夕食づくりへと。
自宅から一歩も出ずに、アウトドアまがい?がたのしめる。(笑)
いいじゃないですか、これで。。
辛抱と、思い通りの折衷案ですが、大人になったということでもあるわけで・・
十分楽しんだ後は、風呂に入ってテントで眠るだけ。
外の空気感をそのまま楽しみながら、極上の眠りをいただけました。
夜中に雨が降ったようですが、山岳用テントはびくともしません。
むしろ好きなんですよね。
テントの中で聞く、雨音が・・
朝食づくりの折には雨も上がり、気持ちよく2日目スタート。
食事とコーヒーと読書とテントでの昼寝。
天国ですなぁ。
山歩きはなしですが、この何もしないという贅沢こそが「休暇」なのだと教えてくれた本があります。
オランダ在住の山本直子さんの著書「週末は、Niksen(ニクセン)」
この本を、なんとまあ連休の直前に読んだばかりでしたので、抵抗なくこの休暇にチャレンジできたようなものでもあります。
ただボーっと空を見て過ごす。
そんな風にオランダの人は過ごしているようです。
いやはや日本人が最も不得意な分野かもしれません。
が、
なんかそんな風に過ごせたのです。
花壇の手入れをしたり、
ごはんつくったり、
結局テントで3泊過ごしました。(笑)
かなり満足しました。
道具たちも喜んでいたように思います。
普段のリズムや考え方に、知らず知らずのうちに流されている自分を見つけました。
まだまだやれることや考えることは無限大にありそうです。
この危機を、災難ととるか、チャンスととるか、
全体の流れに巻き込まれないように、
静かに流れる時間の中で考え続けてみようと思いました。
人類史上例のない「出来事」のあとの、これからの自分と周りの人たちについて・・・