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そよ風のわかもの
2011年8月7日 | SEED

8月5日の平日にseedライブがありました。 数十日前からやり取りをしていた高校生のバンドです。 最初に話を聞いたときには「高校生かあ、また疲れそうやなあ、断ろうかなー」 などと消極的なことを考えておりました。 seedも11年やってまいりましたが、当初は私もまだ若くバイタリティーにあふれる41歳でしたので他のことも含めてバリバリこなしておりましたので苦痛に思うことなどございませんでした。 しかし、 もうこの1-2年は正直しんどい。 何がしんどいって、若者を教育することがしんどいのです。 seedは以前にもご紹介したとおり、借主さんが企画運営に責任を持って行う貸しライブハウスです。 部屋の外は公共の場ですのでそこの管理まで合わせて行ってなんぼのもんなのです。 ところがアホは公共の場にも関わらず、我が物顔で通路をふさぎ、ペチャクチャつまらん話に夢中になり大声で騒ぎ、どこでも座り込んで食い散らかし、あたかも火事のように煙草を吸い、散らかし、付近は無法地帯と化して行くのです。  まあこれが平均的なライブハウスの姿でしょう。 そして見事なまでにそれが当たり前のように店側も演奏者側も客側も思い込んでいるのです。

しかし、seedはテナントやマンションなどからなる複合ビルの地下にありますので、その入り口付近などで同じようにされたのでは他の入居者様に多大なご迷惑をおかけすることになります。 そこで当初からのルールとして部屋外における客やメンバーの管理一切も借主が負うということにしているのです。 事業計画を提出させ管理に手落ちがないか考えさせ、少しのアドバイスをし、そして失敗してもらい、振り返る。 その中から継続していくメンバーは人間として格段に成長していくというプロセスを体験できるようにしているのです。  そう、 まったくあいキャンと同じなのです。 それの音楽版、映画版、ダンス版、芝居版 ・・・   なのです。

だからそこまで育っていただくには時間と労力が半端ではないのです。 めちゃくちゃ厳しいですから・・  相手はほとんどナルシスト集団ですから・・

だから今回も断ろうかと・・      そしたら相棒のサウンドガーデンの相原社長が「うちも協力します、リーダーはやる気がありますからやらせてやってください」なんて、高校生メンバーを連れてきて言うものですから、「約束守るんならやるか」 と相成ったわけでございます。

かといって私も手抜きをするつもりもなく、高校生のリーダーとたびたび詳細の打ち合わせや相談に乗ったのは言うまでもありません。 こちらが出す条件はただ「周りに迷惑をかけない」ということだけですが、実はこれ、大人がやっても難しいのです。 だって来るお客さんの管理まであなた出来ます? 強面のおにいちゃんが騒いでいたら注意できます?  言うこときかんおばちゃんを説得できます? どんな人が来るかわかりませんよ。。

その高校生のリーダーは別のライブにも見学に来て詳細に観察し、データを集めました。 もちろんそれまでに自分なりのシュミレーションをした上で、その確認と新たな気づきのために自腹を切って北条から通いました。 さぞかしそれ以外でも出演者に対するミーティングも何回も開いたことでしょう。 この最初で最後の卒業ライブを思い出にするために本気で情熱を持って駆けずり回ったと思います。 お客となる学生にも出来るだけ事前の説明やお願をしてきたはずです。

私も数々のことを自身でも少しはやってきましたので、そのあたりは見てなくてもわかります。 波動で・・

 

ライブ当日緊張感に満ちながらも丁寧なあいさつに来たリーダーはやることはやったが、これからが本番だ、自分も演奏するが周りにも気を抜くわけにはいかない という顔をしていました。

数時間後 ・・・         ライブが終り、私の事務所に支払いに来た彼はまだ緊張感にあふれていました。 まだ終わっていない、すべてのお客が迷惑をかけずに帰るまで・・  そんな意気込みを全身からその若者は放っていました。  私はその緊張した彼に言いました。

「いままで一人でよくやった。 みんなの分まで責任を背負ってよくぞ苦労した。 孤独だったこともあったろうよ、皆にはわからんかもしれんが俺には分かるぞ」 そう言った瞬間若者の目から涙が噴き出した。 あふれてあふれて止まらない。

しばらくしてから私は続けた。 「今の気持ちのまま、君がチャレンジすることを続けたら、気遣いと責任を持ちつづけることができたなら、 君はとんでもない大人に成長するだろうな」

本気でそう言いながら私も泣きそうになっていました。

久しぶりに、 本当に久しぶりにさわやかな青年に出会いました。  すべての荷物も運び出したあと、突然の大雨の中ずぶぬれのままチャリでJR駅まで行き、最終電車で北条まで帰るという彼を見送りながら、はからずも「青春」という空気がそよ風のように私の心をなでていくのを心地よく感じてしまうのでした。

こんなことがあるからしんどいことも続けていられるのょねえ、  ホント 。

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