柳沢ほたるまつりでいい心地になれた翌日曜日は、あいキャンミーティングです。
いよいよプレキャンプが近づいてまいりましたので、そのための第一回目のリハーサルも用意されております。
しかし、その前にちと話し合う大事な議題が・・
今年は口コミや友人のご紹介などでキャンパーが定員を遥かに超えて集まってしまいました。
さてどうするか?
それでなくとも今年のグループスタッフは定員を遥かに下回る希望者しかいません。
抽選してキャンパー数を減らすか? それともグループスタッフを改めて募ってみるか?
この議題でディスカッションしていただきました。
「キャンパーの安全を担保するには抽選して適正なキャンパー数でキャンプを行うべきだ」
「行きたいというキャンパーがいる以上連れて行きたい」
「連れて行きたいだけでは無責任だ、どう対処するのか」
「申し込み全員でやるキャンプの想像ができない、前例がない」
「減らしたくないが、物理的にバスに乗れるのか?」
「スタッフの代わりに地元の方の援助は受けられないのか?」
「今までのあいあいキャンプというものがやりたいのであればキャパーを減らすべき、スタッフ不足は危ない、安全を確保してこそあいキャンではないのか?」
「受け入れたい、サポーターの協力は?」
「無理はしないほうがいい」
「GS、MSの役割を廃止して行っては?」
「あいキャンの理念が協力者に伝わらないと今までのあいキャンができないのでは?」
「受け入れるためにプログラムを変えていく工夫をする」
「スタッフが安全でないとキャンパーも安全ではない、今まで再度GSの募集をしてきても主体的なメンバーが現れないのでは無理にやっても無理かも」
・・・
その後、より具体的な議論へと進んでいきます。
しかし、中々これといったアイデアには至りません。
しかし見えてきたものがあります。
すべてのスタッフが申し込みのあったキャンパー全員を連れていってやりたい。 1人も落としたくない。 不安なのは、心配なのはキャンパーを傷つける事故や事件が起こってしまうこと。 そのことを未然に防ぐために何がどのように必要なのかがわからないだけ。
気持ちは一つなのです。
その確認をするために、全員が他者の考え方を聞き、改めて自分の立ち位置を確認し、そして思いのほどを共有するために、この議論という体験とプロセスが必要だったのです。
そのことを確認できたと思った私は、
「キャンパー全員を連れて行きます」 と発表し、その後「ではもう一度GS(グループスタッフ)の立候補を受け付けます」 と続けます。
歓声と拍手の後、 「GSをやりたい人」
ほぼ全員の挙手。
なんと、 今度はMSがいなくなってしまうことに・・
少し考えてみます。
全員GSのあいあいキャンプ。 前例はないが可能性を感じるキャンプ。
行けそうな予感がします。
「全員GSでいきましょう、食テン(スタッフテント)はなくして、全員がどこかのグループで一緒にごはんを頂く。 MS(マネジメントスタッフ)の視点も持ちながら、GSとして深くかかわる。 母性と父性の融合。 全員が私たちの子ども。
一段深いレベルにチャレンジ。 これで行きましょう」
決まりました。
スタッフ全員の思いを乗せて、今年のあいあいキャンプも全く新しいスタイルでスタートです。
現実はとても厳しくなるでしょう。 しかし、 みんなで議論し、 みんなの想いに触れる事が出来たメンバーは、 その困難なことに、 厳しいことに、 不思議と耐えていけると確信しています。
そう、 もう決してひとりではないということが分かったのですから。