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アナログな天使
2015年7月2日 | 雑記

そのマシンの名を「LA MARZOCCO(ラ マルゾッコ)エスプレッソマシン Linea-2」という。

http://www.lucky-coffee-machine.co.jp/la-marzocco/

いわずと知れた、イタリアが世界に誇る名機である。

が、 ほとんどの人はもちろん知らない。

 

そのめったにお目にかかれない名機が、「晴れときどき・・」にある。

前身の「ブルーマーブル」オーナーであり、カッピングジャッジの藤山 健氏が揃えたものを、幸運にも引き継いで使わせていただいているわけだが、そもそも素人が扱える代物ではない。

一流の人が、そのマシンをすばらしい豆と共に使いこなせば、本当にすばらしい味のコーヒーが生まれてくる。

私は今でも藤山氏の作ったコーヒーの味を忘れられず、無性に時々あの味を求めてしまうときがあるくらいである。

そして今、 そのマシンは晴れときどきの5名のオーナーの手に委ねられているのだが・・

 

まあ味の件は、前進中としておこう。(笑)

間違いなく前進しているのだから。

 

ただ、先日もクァルテット珈琲・ヒデキヨ店の担当日にマシンの一部機能が失われ、呼び出された私が何とか復旧させたことは本ブロにも書いた。

しばらくはだましだまし使えるか?と思っていたのだが・・

またヒデキヨ店担当日にそれは起こった。

 

月曜日の夕方、スタッフのなっちゃんが駆け込んでくる。

「社長、 マシンが・・ マシンが~ 」  って感じ。

駆けつけてみると、以前とは違う症状。

「カフェ・ラテのスチームミルクを作るために必要な、スチームが出ない。 よくよく観察してみるとボイラーの圧力がない。 ヒーターがやられたか? それともヒューズか?

いろいろ考えてみるが、何分分解しないことには中身が見れない。 このすぐ後に大事な会議があるので、分解をオーナーのヒデポンにお願いして会議に向かう。

約2時間半後、疲れてお店に帰ってくると分解はされている。

早速ヒューズの確認をするが切れてない。  スワッ、 ヒーターか? やばいかも・・

明日の朝カフェで、13名の団体予約が入っているという。

だいたいいつもこんな感じでトラブルは起きる。 ヒデキヨ店のときに限り。(苦)

私は楽しいのだが、ヒデポンは蒼白である。

「なんでオレのときに限って・・」 というのが彼の口癖になった。(笑)

笑ってはいけないのだが、 笑える。。

そして私は言う。

 

「めっちゃ楽しいじゃん。 何にもない人生で面白くないという人がたくさんいるのに、こんなにおもろいことがいっぱいあるって幸せじゃん」

「感謝感謝ー、 あー楽しー」

 

その間も手は動いている。 頭も動いている。

そしてひとつの可能性を導き出す。

私が店を出る前にスイッチを切った。 冷やすためと安全のために。

そして数時間たって、マシンが冷えた今の状態は変わっているのではないか?

スイッチを入れてみる。 ボイラーの水が沸騰するまで15分。

 

5分後、 気圧計の針が少し動き出す。

10分後、 上昇を続けている。

1バール突破。

スチームを開けてみる。

 

出たー!

 

 

この時の、ヒデポン、なっちゃん、私の3人の幸せは、協働作業を通して生まれた連体感動となり、思い出に格上げされる事になる。

だからアナログはやめられないのよねー。  人生もマシンも・・

(意味解る?)

 

おそらくの原因は、マシンの上に積み重ねたカップ類により、本来廃熱されるはずの道筋を、ふさいでしまった事による熱暴走のように思えた。

専用のボイラーが二つもあるすばらしいマシンであるが故に、その内部は高温の厳しい環境。

それを緩和するべきはずの道筋をふさいだために、何らかのサーモスタット等の安全装置が起動したかも知れないと考えた。

そして、この体験を通して早速改善に取り掛かる。

少しでも風の道を作るための工夫をし、すべての部品を組み立てなおし、夜中に完了。

 

 

翌朝、何事もなかったかのように「晴れときどき・・クァルテット珈琲・ヒデキヨ店」は予約のお客様を迎え入れ、大賑わいとなる。

 

このマシンのおかげで、また人生が面白くなった。

決して手間のかかるお荷物ではなく、ボロい機械なんかではなく、人と人を結びつけ、豊かな体験を育んでくれる天使のような存在である。

マシンは会話している。

ヒデポンと会話したいと思っているから、ヒデポンの日を選んでくる。

私が22年間乗り続けているイタリアンバイクも、ずっとそうだった。

それで嫌いになるのもよしだけど、関われば関わるほどいとおしくなり、そして本当に命と会話している感覚になる。

そんな芸当ができるのが、天下のアナログマシンというわけさ。

 

このチャンスを彼がどう生かしていくのか、 実に楽しみである。

もっとも、ヒデポンと会話したがっているマシン君が、いったい彼に何を言いたかったのか、何を伝えたかったのかを理解しようとしない限りは、またお呼び出しがかかる事になるのですが・・

わかってるのかなぁ~ 。

 

 

 

 

 

 

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