青葉土地コーポレーション 青葉土地コーポレーション
ブログ
ポニー牧場の日々 ~三日目~
2012年12月7日 | ボランティア活動, 雑記

暖房もない「風のうち」の寝室ですが、実に快適に眠れるのはなぜでしょう? 100%自然素材の家だからでしょうか?

昨夜もぐっすり寝すぎました   。

 

 

目覚めれば、 本日はお庭が騒がしい。  身支度を整え庭へ出て見れば、ゴルゴと風のうちの住人さんと、近所のお婆が、みかん箱などでこしらえた椅子やテーブルを庭一面にセッティングしている最中です。

何があるのか尋ねますと、集落の寄り合いがあり、カラオケ大会もやるとのこと。 ここも会場になっているようです。 若いゴルゴたちがいる事は、お年寄りにとって、とてつもないほどありがたいことでしょうね。

ほとんどお年寄りの、住民総勢十数人の天国であろうことは容易に想像できます。

私も軽くお手伝いしながら、お婆と軽い会話を楽しんでおりましたら、何の拍子か、お婆が「屁こき虫」の話を始めるのでした。

衣服の間にいつの間にか潜んでいるらしいその屁こき虫は、人を噛むらしく、それはなかなか痛いのだそうです。 しかしそれを探し出して捨てようとして触ると、くっさい臭いを出すらしい・・ しかもその臭いは中々取れないくらい大変な臭いらしい。 しかし、そいつを手でつまんで捨てるときに、「ひめさんひめさん」と言いながら捨てると何も臭わないのだというものでした。 お婆もなぜそうなのかは知らないのだそうですが、昔からそういい伝えられてきたからそうなのだ、そして事実臭わないからそれでいいのだ、という感じなのです。

「んな、あほな」 と思われたあなた。  そんなことでは田舎生活はできませんぜ。 田舎は壮大な宇宙なのだ!

俄然興味を持った私はいつもの癖で、繰り返し確認します。 するとお婆は、どんどん子どものようになりながら、繰り返し繰り返しその話を教えてくれるのです。 きれいな目をして語るこんなお婆が大好きです。

屁こき虫がどんな虫なのかは知りませんし、調べようとも思いません。 屁こき虫は屁こき虫でいいんです。  ねっ、お婆。

 

んなことでつかの間の朝を楽しんだ後、ゴルゴの見送りを受けながら風のうちを出発。 最終日のポニー牧場へ向かいます。

さあ、子どもたちの乗馬も今日が最後、午後2時には帰路につきます。 思いっきり乗るのかな?

 

 

乗りました。 凄いパフォーマンスの子もいます。 障害物を段階を追って設定し、順に越えていくのは小学6年生。  なにこれ?  うそでしょ? てな感じでした。

 

 

その子のおうちは、転勤族なんだけど、県外に引っ越してからもポニー牧場へ通い続け、ついにはおかあさんと二人して鳥取に移住した(おとうさん・単身赴任)とのこと。 そんな彼は6年生にしてすでにビジョンを持っており、こちらの大学に進学して、ハーモニィカレッジのカウンセラーになるんだと、お母さんから教えていただきました。 そのほかにもそんな子やカウンセラーはかなりおりました。 どれほどこのポニー活動が子どもたちや若者に影響を与えているのかを象徴するお話です。

全身全霊で子どもたちを楽しませ、且つ指導し、育ててくれたカウンセラーのにいちゃん、ねえちゃんの後ろ姿を見ながら育った子どもたちが、そのあこがれの対象に自分もなりたいと思い考えるのは、誠に自然なことでしょう。

また、恩返しとしてか否かは別として、次世代の子どもたちの役に立ちたいと考えるのも、これまた自然の成り行きでしょう。

健全なる社会には、こういった健全な継承が存在するのだと思います。 私も子どものころには憧れるカッコイイ大人がいたものです。

 

カレッジの若者たち、胸を張れ!

君たちは、カッコイイのだ!

そう子どもたちが言っているのだ!

もっと大きく胸を張れ!

 

いいな~ 、 いい感じだな~ 。  そんな空気感です。

 

さて、最後の乗馬ですが、実はこの3日間未だろくに乗馬していない子どもも実はいるのです。 むろん強制などはなく、子どもの自主性を尊重していますのでそれはそれで構わないのですが、乗馬を体験することにより、初めて本当の意味を知り、難しくも厳しくも楽しい世界に向えるというものだと思うのですが、ついつい男の子たちの中には友達同士でほかの遊びに熱中してしまうパターンが多いのだということでもありました。

でもなんとか自然に、無理なく乗馬させてやりたいと、スタッフやカウンセラーはいつも心を使っていました。 その中でひと際自然体で、知らない間に乗せられてしまっているくらいの誘導が出来るのが、理事長シュートでありました。

もともとIT関係の世界にいたというシュートもひろさんとの出会いで今この場所にいるというわけですが、その出会いはやはり必然であったのでしょう。 彼のホントに素晴らしい子どもたちへのかかわり方を間近に見て、そう確信するほかありませんでした。

 

 

天性と言うのでしょうか? その毅然としたふるまいでありながら、親しみのある表情と声掛けの中から溢れてくる信頼感、そして説得力。 私でも惚れ惚れします。 私も教えてほし~い 。 って感じです。

この日もなかなか乗馬しなかった子が見事に乗り始めました、 そしてだんだんその気になっていきます。

 

 

 

 

 

 

うまいです。 うまく誘導と指導が融合しています。  子どもの顔に笑みが見え始めます。  楽しい顔です。  なかなかやめません。

この間シュートは、同じ走りで最後まで通すのではなく、タイミングを見ながら少しずつ走りの難易度を上げていくのですが、その持っていき方がうまいのです。 子どもに「次はこんなのやってみる?」と聞いてしまえば、消極的な子は「いや」と言うでしょう。 ところが聞くのではなく、あくまで様子をうかがいながら至極当たり前に、「次はこんなのやってみよう」「こんなのいくよー」って感じなのです。 子どもの声を聞きすぎてしまうと途切れてしまうことを理解したうえで、聞かずにのせてしまう、違和感のないほどに自然に、抵抗できないほど自然に、気持ちをのせてしまうのです。

これは簡単そうでなかなかできないことだと思います。

 

この3日間の見学を通して見えてきたのは、チョロにはチョロの、シュートにはシュートの、アニキにはアニキの・・・という具合に、スタッフやカウンセラー一人ひとりが、明確な異なる個性として、しかし全体と調和しながら共存しているという世界を、あくまで自然に、誰も気づかないほど自然に作り上げているということを、真から実感できたということです。 そして同時に、その世界を実現することがどれほど稀なことであり、しかも持続するということは、奇跡に近いことだということだけは十二分に感じる事も出来ました。

この世界をゼロからコツコツと作り上げてきたひろさん。 みんなと一緒になってコツコツコツコツと、周りを巻き込みながら創りつづけてきた今は亡き創設者の魂が、間違いなく太い根を下ろし、この空山という場所に今もみんなと一緒に生きている、みんなと共に生き続けていく。 そう確信したのでありました。

 

本当に夢のような、素晴らしい3日間でした。

こういう体験は正直初めてだったので、形容の仕方がわかりませんが、感謝申し上げます。 ただただ感謝申し上げます。 おかげ様でおぼろげでありました私にとっての次なるビジョンの輪郭がはっきりしてきました。 生かしていこうと思います。

 

ここに集うすべての人は素晴らしい。 保護者さんも素晴らしい。 なんという解放感溢れる人々でしょう。 誰とでもすぐに10年来の友人のようにお話出来ます。

必ず再訪いたします。 今度は夏がいいかな~ 。  またお会いいたしましょう。

 

去っていくこどもたちを乗せたマイクロバスを、共に過ごした地元の子どもたちとカウンセラーたちは、手を振りながら追いかけていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこまでも、

どこまでも・・

あたかも自分の家族を見送るように・・

親友を見送るように・・

恋人を見送るように・・・

 

 

 

 

 

おしまい。

 

カテゴリ
月別アーカイブ
記事検索