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ポニー牧場の日々 ~初日の半分~
2012年11月29日 | ボランティア活動, 雑記

先週末の3連休、初日の早朝より私は1人で鳥取に向かって走り始めた。

そう、今月10日に海癒まつりで初めてお会いしたあの「ハーモニィカレッジ」さんの主催するポニーキャンプを視察するために・・

チョロをはじめ、あの時の気持ちのいい若者たちに会うために・・

そしてその日の午後2時から始まるそのポニーキャンプとはいかなるもので、いかなる効果や成果を生み出しているものなのか?

そしてそこに私が探し求めているものは在るのかどうか?

そんなことを考えながら、車から降り立ったそのときには、もうすでに事務局長のチョロが先頭に立ち、若者たちと共に駆け寄ってきてくれたのでありました。

熱い抱擁の後(キスはなし)、2週間ぶりの再会を喜びあい、若者たちともあいさつを交わし合い、清々しいポニー牧場の初日が始まりました。

 

早速建物やポニーたち、馬場やその周りの施設等の説明を受けたのですが、この環境の素晴らしさにもうすでに私は感激していたのでありました。

ポニー牧場から遠くに見下ろす鳥取市街の町並み、周りを取り囲む広葉樹の紅葉に染まる山々、空気感の透明度 ・・・    文句なし。

うらやましい・・・

行政が所有するこの空山という場所を借り受け、自分たちの力で何日も何日もかけて造成し、整備し、作り上げた居場所は、本当にその苦労が伝わってくると共に、またそこから生まれた喜びも感じられる素晴らしいものでした。

自分たちの力で作っていくというプロセスの大切さは、あいあいキャンプを通しても体験済みと言えば体験済みなのですが、これほどの規模を労働して作り上げる様は、私の知る由ではない世界であるとともに、チャレンジすべき一つの要素であることを、この時痛感したのでありました。

 

さあ子どもたちも集まってきました。 地元から参加の子は、保護者さんの車で連れてきてもらい、大阪を中心とする関西圏からの参加者はバスにて到着です。

この活動は地元に限らず、都市圏からも趣旨に賛同する会員さんによって支えられている稀にみる活動体であり、そのことによる都市部の子どもたちと地域の子どもたちという、普段出会いにくい出会いを演出し、またそのことでそれぞれの子どもたちによる文化交流さえ実現しているのでありました。

さあ、程よい時間になりましたので、PD(プログラムディレクター)さんがみんなを馬小屋に誘導します。 そして地べたに座らせてポニーと一緒に自己紹介です。

 

この時点で私は子どもの状態に合わせた緩やかなプログラムであることに気づきました。 それほど時間にコミットメントしていないのです。 PDが決めているであろう予定時間はあくまで予定であり、子どもたちの状態を無視してまで守らねばならないものではなく、ゆるやかに設定されるべきものという風にとらえられているのでは? と思えるものでした。

あいキャンでいえば、マスプロでさえもグループタイムとして扱われるということになるのでしょうか?

でもこのおかげで、子どもたちは全くギスギスしていません。 それぞれのペースで自己紹介が楽しく終了しました。

http://www.youtube.com/watch?v=kcK_IOM3CDw&feature=g-crec

さあ、ポニーに乗るか~。

いいえ、 乗りません。   馬小屋のお掃除です。

おいしい結果だけ体験させるというような、野暮なことはもちろん行いません。 生き物であるポニーに乗せてもらう以上、そのポニーの役に立つことを、まずは自分たちで行ってからお世話になるという「礼儀」を無意識の中にも体験させているのではないでしょうか。 とても共感出来るプログラムです。

 

子どもたちと言っても、小学1年生から一部大人くらいまで幅広く、そして障害のある方も複数いらっしゃるわけで、しかもベテランから初心者までと言う構成。 一見凸凹風な彼らがこれからどういう風に変化していくのか楽しみです。

次はポニーを外に連れ出し、ブラッシングから蹄のお掃除。 こうやって少しずつポニーに慣れ親しんで行くわけですが、それはポニーの側から見ても同じで、彼らもまた子どもたちに慣れていくことが必要なことだと想像できます。

1年生のちいさな女の子でも、自分の何倍もあるポニーを恐れるどころか、親しみのまなざしでポニーと関わる姿は、とても愛くるしいものでした。  こうやって自らの母性を発露させていくのでしょうね。  人間形成に必要な、生き物や命に向き合い、慈しむ体験としては生涯忘れられないものとなるでしょう。

そして鞍やあぶみを自分に合わせてセッティングし、自分たちできれいにしてあげたポニーを先導し、いざ馬場へ。

外周をゆっくりと何周も何周も共に歩き、そして反対周りにも同じように歩きながら準備運動していくようです。 いきなり乗るようなことではなく、本当にそれは大切な同じ生き物であるということを伝えていくという意味でも大きな役割があるのだろうなと解釈した次第。

ポニーも子どももそうやって少しずつ慣れてきたところでやっと乗馬です。

もちろん子どもたちが乗馬すると引き手がいませんので、この時初めて、同行してきたカウンセラー(ボランティアスタッフ)が引き手を受け持ちます。

 

そしてゆっくりゆっくりまた同じように外周を歩き、本当に少しずつ少しずつ慣れ親しんでいくのです。 生きている相手と親しんでいくということは、こういう時間と距離感が大切なのだなと、改めて考えさせられる場面でありました。

大体私は強引なところもあるので、これまでの間だけでも反省材料が多くて多くて・・  こまっちゃう。

さて、今度は子どもたちのレベルに合わせた指導が見え始めてきます。 初心者には初心者なりの、ベテランにはベテランなりの指導をカウンセラーたちが行います。 このカウンセラーは全員大学生で構成されており、若者たちのみでありますが、こんな指導をごく自然に行えるほど自分たちもその体験をさせてもらって来ているわけで、それ以上に普段より訓練、練習を積み重ねてきているわけです。 でないと子どもたちに指導など絶対にできませんから・・

(私も乗せてもらいましたが、最初かなりビビったし、コントロールするなど絶対無理と思った)

そしてその練習に来るということは、すなわちこれまでに子どもたちがやってきた馬小屋の掃除から、ポニーの世話、餌やり、水やり、ブラッシングに蹄そうじ等々、膨大な「お世話」をすることの延長線上に初めて「練習」が出来るわけです。

ただで練習ができるはずなどないわけで、ここがとても素晴らしい仕組みだと思うわけです。 しんどいこと抜きで結果のみ手に入れようなどと言う不埒な輩はここには足を踏み入れる隙間などないという訳です。

だから、 だからここの若者はしっかりと自分の意思で、自分のポジションを作りだしているメンバーだけがいるということになるのでしょう。

だから独特のコミュニティーを、しっかり、明るく、それぞれの存在が作り出せているのでしょう。  ここまでの一連の過程だけでも正直、感心しました。

 

これら一連のシステムを構築されたのが、故石井博史氏。 氏の理念の中に 「自分で決めると、責任感と冒険心が芽生える。これが学びの本質。成功しようがしまいが体に定着する。失敗してもしからず、よくチャレンジしたとほめる。丁寧に応援することが正攻法だ」というものがあるのですが、あいキャンの理念とも響き合うものであることに驚きました。

実は今回行ってお会いできるかもと、勝手に思い込んでいたのですが、お亡くなりになっていた事を知り、かなりショックを受けてしまいました。

しかし、その石井さん(通称ひろさん)の志をみごとに引き継いでいたのが、現理事長のシュートと事務局長のチョロをはじめとする、常勤スタッフや歴代のOBだったのです。

そのことを知っていくのはこの日の夜ということになりますが、 ひとまず本日はここまで 。

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