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ヨミガエリの場所
2012年3月15日 | ボランティア活動

前ブロでご紹介させていただいた、前あいあいキャンプ場の中津小学校について少しご紹介させていただこうと思います。

なぜなら、我々が利用させていただくまでの数年間、手つかずのまま放置するしかなかった場所が、今では見事に地域に溶け込み、頻繁に利用され、しかも外部の利用まで年間を通じて定例化していたりするわけで、埃にまみれ、カビよごれ等でドアも開けたくないほどの廃校がここまでどうやってよみがえったのか?   これは全国にある「廃校」の利用の仕方の参考になるところもあるのではなかろうか? という思いもあり、どこまで参考になるのかは別として、私が辿ってきた道筋を少し振り返ってみたいと思います。

 

それまでキャンプ場としてお世話になってきた、2001年の瀬戸町社協さんのご協力のおかげでブリーズハウスという元学校の宿泊施設、 2002・2003年の津島社協さんやご住職のご協力にて臨江寺ならびに岩松川河川敷と町営温泉、そしてそれは各町の町長さんや地元の婦人会や地域の方々、地元の若者たち等々のご協力のおかげであいあいキャンプはその一歩を踏み出すことが出来たのであります。 この方々のおかげで生まれてこれたと言ってもいいかも知れません。 仕掛けたのは私かも知れませんが、そこに環境があればこそチャレンジ出来るわけなのです。

そこでたくさんのご迷惑をおかけしながら学ばせて頂いたことが、今日のあいあいキャンプの基になっていることをまずは決して忘れるわけにはいかないのです。

その節はありがとうございました。 そしていろいろごめんなさい。 あの時言えなかったこと、気づかなかったこと、今改めて、 『お世話になりました』

 

 

それは2003年の後半だったと思います。 次なるキャンプ場を探し求めて友人らに相談していた中で、 当時建築士事務所に勤めていた友人から候補の廃校がありそうだと連絡を頂き、 ある日の夜に当時地元の教育長をされていた方のご自宅にお邪魔させていただき、 あいあいキャンプの説明やら、どんな風に使わせていただきたいかやら、 どんなふうに地域と結びつきたいやら・・ 等々、 そんなことをお話させていただいた記憶があります。

結果、 何とか了解を得る事が出来、 友人にも、教育長さんに対しても実にありがたい気持ちで一杯でした。

そんな幕開けで始まった、中津小学校にてのあいあいキャンプ、 当時の公民館長さんが親身に協力してくれたり、 地元の食料品店さんのご協力で、毎朝1日分の食材を配達していただいたり、 当時氷を備蓄する場所がなく、商品を置くためのお店の冷凍庫をご厚意で貸していただいたり、 役場の協力を得て他の廃校から椅子などを利用させていただいたりもしながら少しずつ環境を整えていくことができました。

しかし、 なんと言ってももっとも骨が折れたことは、学校の清掃作業です。  夏休み前の日曜日にはこの地域の全体清掃イベントがあり、 そのイベントに参加させていただく形で学校の清掃作業を行わせていただいたのですが、 前述のとおり、数年間無人の学校はまあまあものすごい状態です。

それを足の裏から何からまっ黒けにしながら、 大汗をかきながらヘトヘトになるまで、当時のスタッフで根気よく丁寧に、本気の本気で掃除させていただきました。

もっともその後は、婦人会の皆さま手作りの大ごちそうに、舌鼓を打たせていただきましたけれど・・

その掃除の成果は3-4年後にやっと全体がきれいになったという感じです。 それほどすさまじい汚れ方でありました。 これを業者発注していたら百万単位かかったのではないでしょうか。  地域には高齢者がほとんどですし、 学校以外の作業も多くてとても手が回らない状況だったと思います。  その中で松山からの若者20名ほどの集団はとても貴重な戦力になったように思いました。

そしてこの単なる掃除が、実はとても大きな意味を持つことになります。

それはなんといっても、使えなかった、使う気がしなかったものが、使えるようになる、使いたくなったということなのです。

そしてそれは、 地域の方々の気になっていた部分が無くなった、 心の重しが軽くなったということだと思います。

私たちが使い始めて数年後には、隣にあった従来の公民館だけでなく、 この学校の集会室も地域のたまり場、宴会場、イベント会場として活用され始める事になります。

そして様々な繋がりの基に、 ついには松山のライブハウスとのコラボレーションにて、中津ミュージックキャンプという夜を徹してのアコースティックライブ大会まで開催されることになり、 それは今日も継続中であり、 そこに集う内外の方々にとっても思わぬ娯楽と出会いとコミュニケーションの場所として根付いてきているようです。

それ以外にもスポーツ合宿で利用される学生さんや、 地域開催のお祭りやイベント時などは、会場として調理室などフル回転状態になります。

などなど・・・

あの閑散とした当時の面影はありません。

それどころか楽しみ方を知った地域の方々は知恵を出し合い、 助成金を申請し、 見事にそれを駆使しながら音楽スタジオを作ったり、 シャワー室を作ったりしながら、より快適に、より多くの方が利用できるような工夫を続けられています。

この地域の方々の中には元々、しんどいことでも助け合いながら楽しむ文化があったのだと思います。

それが、廃校が使える状態になることで、 我々が十分使って見せる事で、 ああ、あれもできそう、これもできそう ・・  と変化されていったのでは? とも思うのです。

 

普通であれば、子どもキャンプで宿泊するのであれば、 やれベッドがない、 布団がない、 風呂がない、 台所がない、 冷蔵庫がない、 娯楽がない、 人がいない ・・・・・・・     と 無いないづくしに陥るところだと思うのですが、 あいあいキャンプでは、 その 「ない」 ことを楽しむことから始めます。

ないものは作ればいいわけで、 ないものは工夫すればいいわけで、 ないものは助け合えばいいわけで、 ないものはあるところから借りればいいわけで ・・・   と言うわけです。

そこから始めているものですから、周りの方々も、 「あぁ、あんなんでいいんや」、 と思えるのです。  そこからスタート出来るのです。  だからチャレンジしやすくなるのです。  いろんなことが・・

そしてそこには知恵が生まれ、 育ち、 連帯や協力、 絆、 異文化の融合までも起こりえるのです。

ほとんどの方はそんな風にとらえる事はないと思いますが、 私はかなり確信するところです。

何せ若かりし頃は 「野宿の大将」 として、 どんな場所でも気候でも、 死ぬかも知れないような時でも、 ないところから大きなものに気づかせていただいて参りましたからねえ。

その方が本当に楽しいですから、不思議です。  だってその証拠に、正直者の子どたちは悲しむこともなく、 文句を言うわけでもなく、 実に生き生きと楽しみながら、 創り、 助け合い、 励まし合い、 生きる姿をまざまざと私たちに見せつけてくれます。

 

ないところから始まる。

こんな素敵な 「廃校」 という場所をこれからも利用させて頂きながら、 同時に地域の方々のお役に立てれたとすれば、 こんなに嬉しいことはありません。

 

次なる廃校は 大洲「柳沢小学校」。

いかなるドラマが生まれるのか、 この学校と地域のこれからに注目です。

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