10月のお一日も、無事済ますことができたなあと思っていたら・・ なんとはや6日ですか 。
なんか、 やばいですねぇ。 進み方が・・
5日の日曜日には、母方の祖父母の33回忌にも参加することが出来ました。
祖母が亡くなった後、見る見る力をなくした祖父は3ヵ月後に祖母を追いかけるように逝ってしまいました。
それまでは元気だったのですが・・
このときに初めて伴侶をどう思っていたのか、なんとなく伝わるものがありますね。
そんなことで二人一緒の法事となっているわけで、位牌も二人一緒。
なんかこれだけで幸せを感じてしまうのは私だけでしょうか?
私はこの祖父母に対して、子どものときから親しみを感じており、隣町まで自転車をこいで1時間あまりの小さな旅にしょっちゅう出掛けていました。
父親からは、先方の迷惑だし、危ないから行かないように言われておりましたが、もちろんそんなことを聞く私ではございません。
夏休みなども、数週間入りびたりの日々を過ごすなど、かなりの祖父母ファンだったようです。
ばあちゃんの作る飯は早くてうまく、山で取れたての食材も豊富だし、家の前の川でも遊び、3人でする毎回の食事は、ばあちゃん得意のおもしろい話で笑いが絶えませんでした。
じいちゃんはキックボクシングが好きで、テレビが始まる少し前に、わたしが山まで呼びに行くのですが、大きく重たい自転車に乗り、フラフラよろけながら山道を帰ってきます。
子どもの私が歩く時間と変わらないというのが、子供心に不思議でして、なんでわざわざ自転車なん? なんで歩かんの? でした。
そしてキックが始まると、特にキックの鬼と呼ばれた沢村 忠というスターの時には、彼の動きに合わせて、なんとじいさんの上半身が右に左に動くのです。
子どもの足と同じ速度でしか自転車を焦げない老人が、このときは軽々と右に左に動いているのです。 足は据わったままですけど・・ (笑)
その格好とあまりの真剣さがこっけいすぎて、祖母と一緒に大笑いするのですが、じいちゃんはそんなこたぁお構いなしに揺れています。(爆)
当時私の家は核家族でありましたし、また当時としては少なかった両親共働きでしたので、私自身が何かに餓えるようにこの場所に居ついていたのだと思います。
そのおかげといえばおかげで、年寄りの素敵さを多々垣間見ているわけで、若いときには暴力も振るわれたと語るばあちゃんが、「年取ったときにみておれ、今に見ておれ、じいが足腰たたんなった時には、これでもかと仕返ししてやるんだと我慢しながらここまできたんよ」と、3人での食事のときに面白おかしく何度も語ってくれたり、その話を聞きながらニヤニヤしているじいちゃんの顔を横目で見たりと、子供心にも、たくさんの壁や障害を乗り越えて二人の今日の幸せがあることは容易に想像ができました。
だからこそ、今の自分で居れるのかなあとも思います。
その意味では、私の中に祖父母が生きているといってもいいのかも知れません。
父方の祖母は病弱で、ほとんど寝たきりの姿しか知らないのですが、時々呼ばれては、周りに内緒でお小遣いを私の手に握らせるのでした。
自分が動けない分、何もしてやれないもどかしさをなんとか埋め合わせたいと思うのでしょう。
子ども心にも祖母の悲しさが伝わり、なんとなく足が遠のくのですが、それからも何度も何度も手渡され、しかも妹の分まで渡すようにと頂くうちに、何度かは妹の分まで私のものにしたこともありました。。
すいません、おばあさま、妹様。 いつかお返しします。
父方祖父との思い出で一番記憶に残るものは、村で池の土手の木を伐採していた祖父が、その木を土手下に落としたその下に私がいて、土手の斜面を転がり落ちてくる大きな木に、たぶん目が飛び出た状態で逃げ出したのですが、見事に押しつぶされた私は村人全員の注目を浴びたと思います。 たぶん。
まあそれなりに痛かった記憶はあります。
しかしその日しばらくしてから、祖父は当時の田舎では年に2回食べられるかどうかというチョコレートを、なんと5個くらい持って見舞いに来てくれたのでした。
見舞いといってもそのときにはすでに痛みを押しながらでも外で遊んでおりましたので、外でもらったわけですが、それはそれはお宝でございました。
独り占めしたのは言うまでもありません。
多くを語らない、物静かな祖父の印象しかありませんが、チョコを手渡ししてくれるその時の、侘びる気持ちは今でも残っています。
法事の後、お坊さんが申します。
この日、直接のご先祖さまを思い出せるときに、まだ見ぬもっと多くのご先祖様のことも想って欲しいと。
誰一人欠けても、入れ違っても、今日の「私」は存在しない。 想うだけで、その多くのご先祖様はその存在をあらわにする。
そんなすべてのつながりがよみがえる日として、この法事を捕らえていただければ幸いです。
そんなお話を頂きました。
人が人を思い出すとき、それは確かにその人が心の中に生き返る瞬間であり、共に生きている証明でもあり、一人ではないということであります。
これからも共に参りましょう。
たっくさんのご先祖様たち。
光陰矢のごとしの10月ちゃんは、今週いよいよJC全国大会の同窓会を皮切りに、会長を務めるライダーズクラブ全国大会開催、そしてことばのちから実行委員会で言いだしっぺのプラン実行などなど、仕事もいろいろ、遊びもいろいろ、何でもいろいろと、まことに幸せなひと月になりそうでございます。
あっ、 私の誕生日もある。
あっ、 孫のベビーカー買うの担当だった。
ご先祖様、 おありがとうございます~ 。