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反撃ののろし
2015年8月6日 | 雑記

74歳の大学生、萩本欽一氏がキャンパスの喫煙所にて、就活で暗い顔した4年生に語る。

「僕、いろんな職業の人に会ってきたけど、半分は『好きで始めた仕事じゃねぇ』って人だった。 オヤジがかわいそうで家業を継いだ、とか。 でも、そんな人の、今は幸せって笑顔を何度も見たよねって。 そしたら、『幅が広がった』って、うれしそうに飛んでった」

「人のお世話をする仕事をしたいっていう女子には、いいねえ、あんたがおばあちゃんの面倒なんかみたら、アイドルになるんじゃないのって言ったの。 笑顔がとってもいい娘でね。 そしたら泣き出しちゃった。 こんなに認めてもらえたのは初めてだって」

・・・

「もしかして僕たち大人は若者とちゃんと会話をしてないんじゃないか。 親は子に重すぎる夢を負わせていないか。 だから若者は働くイメージも持てず、窮屈で、生きにくい世の中になっているんじゃないかって」

「とにかくみんな、前へ前へと進みたがることも気になるね。 モデルになる誰かを見つけて、すぐにマネしようとする。 でもね、 人生はそんなに簡単に前には進まないよ。 偉人の伝記を読めばわかるでしょ。 最初は失敗だらけなんだから。 だから僕はいつも言うの。 まず一歩下がって、世界を広く見ろ。 もっと遠回りしろ、 人と違う冒険を始めろって」

 

「僕も高校を出て浅草の劇場で修行を始めたんだけど、実はあがり症でね。 セリフも忘れ、本当に才能がなかった。 3か月で演出の先生に呼ばれ、やめるなら早いうちだと言われて、『やめます』って答えちゃった」

「しょんぼしていたら、先輩が『どうした』と聞くの。 事情を話すと、飛んで行って先生に掛け合ってくれた。 それで残れたの。

後で先生に言われたよお。 お前みたいな下手くそを止めにきた奴がいる。 こういうのが芸の世界では大事なんだ。 応援したい、って周りに思ってもらうのが俺たちの仕事だから。 欽坊、 やめるなよ、って。  もう泣いちゃったよ」

 

「人生は出会いだって、よく言うけど、ちょっと違うね。 出会いっていうのは、人にただ会うことじゃないんだ。 苦労をして、マイナスの経験をいくつも積んで初めて、会うべき人に出会える。 なぜ自分がダメだったのか、 生きていくうえで何が足りなかったのか。 本当の出会いなら、その答えが見えてくるもんだよ」

「ツッコミのライバルで、しつこくて苦手だった坂上二郎さんが僕に電話してきたの。 テレビで大失敗して、意気消沈していた日に。 コントを思いついて話したら、2人でしたほうがきっと面白いって。 それがコント55号の始まり」

「振り返ったら、みんながやっていることはしない、という一点だけは貫いてきたね。 世の中には優れものが大勢いる。 僕なんかがマネしてもかなわない、とわかってたから」

「子役をどうやって選ぶかテレビ局に聞いたら、タレント事務所に電話したらなんぼでも来ます、どの局もそうしてますって言う。 『じゃあ、それをやめてください』っていうだけで変わったね。 あるディレクターは、何かピンとくるいい子役を求めて、全国を歩いたっていうし」

「遠回りすれば、人間いろいろ考える。 いろんな出来事にぶつかる。 もちろん、いいことばかりとは限らないよ。 でも、とてつもなくいいものにぶつかることが、あるんだよ。 その出会いにこそ物語が生まれる。 それが大事なのよ。 そういう物語に、人は心を動かされるんだから」

 

「昭和の笑いには、下の者が上の者をちゃかす快感があってね。 偉い社長さんをごまかし、インチキするサラリーマンの姿が笑いをとっていた。 すき焼きの場面で、ネギで肉を隠しながら食べる姿がおかしかった。 笑いというのは貧しい大衆、ちょっとダメ扱いされている人間たちの反撃でもあったの。 でも日本が豊かになると、すき焼き自体が珍しくなくなり、 社長さんにも文句を言うようになって、反撃の笑いが成り立ちにくくなってきた」

「笑いはみんなの共感を呼ぶものに敏感だから、本当に大変な時代が来たら貧困も格差もネタにすると思うよ。 笑いは必ず時代に追いついてくる。 それに笑いには、直接は言えないことを遠回しに伝える大事な働きもあるんです。 みんななんかヘンだなあと思っていることを、 笑いが社会に広く伝えるということがあるの」

 

「生まれ変わってもコメディアンだよ。 ただ、またダメなコメディアンから出発したいね。 ダメな若い奴が上を目指してもがく姿に、支えてやろうって気持ちが生まれたんだと思うから」 ”

 

 

 

なんて粋な後期高齢者さんでしょう。 欽ちゃんじいちゃんいいですねー。

これほどの年の差のある、しかも社会での実績のある大先輩から、こんな言葉を聞かされた若者は本当にうれしかったことでしょう。

私も含め、多くの大人様たちは、若者たちとこうやって会話してますか?

私も少々はしてまいりましたが、まだまだですねー。

大学の先生しかり、親も企業家も、なんかまったくお門違いのことを伝えているような気が・・・

 

大切な事はなんでしょうかねえ?

一つ一つの存在を、キチンと素直に認めてあげる事でしょうか?

いいところが必ずあるはずなんですけどね、どうも普段見過ごしているようです。

自分自身のいいところも、他人のいいところも。

 

でも、物語だけは、いろんな人々と共に、毎日編み出せ続けているのかなぁ。

もう少し、ゆったりとその物語を振り返り、反撃の笑いを編み出すためにもがいていけば、今よりもう少し支えられることも増えるのかな?

 

今、また一つ、もがき始めようとしています。

何が編み出されるのか、期待しないで待っててね。

 

 

 

 

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