5月4日 4:30過ぎ、 ゴソゴソと物音が・・
隣に寝ていた、青森から縦走に来られていたMさんが出発の準備を始められたようです。
Mさんは、百名山踏破まであと三山を残すのみというベテランさんで、その他の山も詳しくいろんなことをご存じの方でした。
本日の予定も、私が2日間掛けて歩く予定を、1日で走破する予定です。(笑)
まあ全国をまたにかけている方は、こんなレベルの方たちばかりなので、驚きはしませんが、まあ「丈夫」ですわ。(笑)
窓から入ってくる明るさはどうやら曇り空らしく、本日の日の出は見れないかもと思いつつ、うとうとと。 5:20頃にもう一度見てみると、すでに太陽はすっかりお出ましになって居られました。
身支度を整え、6:00前に食堂で朝食を頂きます。 標高1900mでの普通の朝食は、何ともおいしかったです。
しばらくの間、まともな食事はこれが最後と言わんばかりに、腹一杯頂きました。
で、7:00頃にはいざ出発。
さあ、「次郎笈」を目指します。
「次郎笈」は「剣山」と並んでいるよく似たお山。 剣山の別名は「太郎笈」なので兄弟山でもあります。 そしてその連なる稜線も魅力的なもので、ついつい歩きたくなること請け合いです。 まだの人は行きましょう。。
予定時間は1時間ですが、この21kgの子どもを背負っての事ですので、大幅に時間オーバーする覚悟はできておりました。
が、 15分オーバーくらいで着いたような・・ (もう記憶があまりない・・)
(次郎笈より剣山を望む)
見て良し、登って良し。
剣山から見ていた次郎笈ですが、今度は初めて次郎笈から剣山の姿を拝むことができるわけです。
自分自身を見ようと思えば、他者を通してしか見ることはできないと、常々言い続けて参りましたが、ここでもその通りでございました。
素晴しい眺望が広がります。
(真ん中遠くが三嶺)
今回の山行で歩く予定のラインが遠くに連なって見えます。
長いのか、短いのか、遠いのか、近いのか、 尺度が分からなくなります。
しかし、それにしても素晴しき四国の山。 ここを歩ける喜びだけで満足です。 ありがとうございます。
さあ、次のお山へ向けて参りましょう。
ここからは、つまらぬ説明は省略します。
その過程の断片的な映像だけでお楽しみ頂ければ幸いです。 自由に想像されながら・・・
(大きくなってきた三嶺)
(正面に見える三嶺)
(私の眼前で始まった本格すきやきの図)
(対抗する私のすきやき丼)
この日は晴れるかと思いきや、突然のあられや雪、はたまた小雨というバラエティーに富んだ一日となり、寒さを感じ続ける日でもありました。
しかし自然の素晴しさに変わりはなく、事あるごとに感謝を置いて歩くよう心がけていました。
でも、 しかし、 時々において、 「しんどー」 「だめだこりゃ」 も置いてきました。 (やっぱり笑)
やっと避難小屋に着いた時には、安心感と共に、見える人影から、寝る場所あるやろか?という心配へと変わりましたが、場所を確保し、同宿のみなさんとバカな話も交えながら過ごしたひと時は、それはそれは楽しく、ありがたい時間とも成りました。
それぞれのスタイルで楽しまれている13名が、ご縁で過ごす一夜。
行く先々でこんな楽しみができることも、山が好きな理由のひとつです。 (山以外でも同じという説も・・)
中高年が音頭を取ったというわけではありませんが、 この日の就寝時間は、18:30・・ だったかな? 健康健康。。
0:00過ぎに起きて見た空の見事さは、表現の域を超えていました。
標高1700mくらいの峰の周りに、360度ちりばめられた星ぼしの輝きは、一緒に見ていたベテラン登山者さんをもってして、 「こんなに見事なの見たことない」 でした。
寒いはずの小屋の中も、人々のおかげでぬくもりを感じながらの安心に満ちた一夜を過ごせましたこと、 心から御礼申し上げる次第でございます。
ありがとうございました。
明日は晴れそうです。