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堪えたおじさま ③
2018年10月23日 | 雑記

3人目のおじさまはカフェ店主。 これまた異色の経歴ですが、中身やいかに・・

 

 

影山 知明さん  クルミドコーヒー店主

 

“ 東京・西国分寺に「クルミドコーヒー」を開いたのは10年前です。 実家を建て替えて2階より上を集合住宅に、1階をカフェにしました。

今はカフェの店主こそが天職と思っていますが、開業当時の本業はベンチャーキャピタリストでした。 投資家から預かった30億円を非上場企業に投じて収益を最大化するのが仕事でしたが、次第に疑問を感じるようになりました。

創業者は、事業を実現できればもっとよい世の中になるといった夢を必ず持っています。

しかし規模が大きくなるにつれ、売り上げや利益などのために仕事をするようになります。

なぜ人はお金へと駆り立てられるのか考えずにはいられませんでした。

 

28歳の弟が急性心不全で死んだことも一因です。

大学を卒業したものの定職に就かず、ゲームやパチンコざんまいの日々を過ごす彼を私はなじってしまった。

頑張りたいのに頑張れない彼のつらさをわかってあげられなかった。

人間を利用価値で測ってしまう自分と世の中がつくづく嫌になりました。

 

「お金を増やしたい」という意味の源は、世の中を動かしている資本主義というシステムにあります。

今は企業も労働者も、望む、望まないにかかわらず、お金のために働く世界になっています。 グローバル化で多様な価値観が入り混じるようになったいま、お金が唯一のわかりやすい価値になっているのです。

 

ただ、社会の豊かさは、GDPだけでは測れません。 バブル崩壊後から続くこの問いに対する答えを、日本社会は見つけられていません。

 

うちのコーヒーは1杯650円ですが、じっくり焙煎し、抽出している過程を見せ、「人の仕事の価値」に対する対価をもらっています。

顔の見える関係の中で、お金に限らない価値を交換できる経済をつくりたい。 カフェの経営は、私なりの答えです。

 

こうした利他性に基ずく新しい経済が広がれば、お金の持つ意味も変わるのではないでしょうか。

お金は何かを手に入れるための道具ではなく、感謝の気持ちとともに人の仕事を受け取る道具になる。

結果として一つ一つの仕事の質が高まり、GDPも大きくなるはずです。

 

人間の仕事はやがてAIやロボットに置き換えられるのでは、という不安が広がっています。

生産性の競争になれば、人間は機械にかないません。 私たちは何にお金を払っているのかという意味を、見つめなおすべきです。

 

人間が働いたことが価値として認められる世の中ならば、人間が働く機会は守られます。 もしAI万能社会が来ても、西国分寺近辺は人間の仕事にお金が支払われ、経済が循環している。 そんな砦になれるといいなと思っています。  ”

 

 

 

 

大きな経営経済活動も経験し、

何もできなかったはずの弟の死から何かに気づき、

そして今、

小さな経営経済活動を通して、働くことの本質にチャレンジしているおじさまです。

 

人の仕事の価値に対する対価をいただくからこそ、手間暇を惜しまず、心を込めて仕事をする。

そのことの価値がわかる人々が自然と集い、健全な世界を築いている様が伝わってきます。

 

「顔の見える関係の中で、お金に限らない価値を交換できる経済をつくりたい」というこのおじさまのビジョンにも、シンプルなヒントがあるように思えます。

 

 

 

今回三者三様の世界でしたが、

伝わってくる一つの波動を感じます。

 

私たちは、誰のために、何のために、働くのでしょう?

 

いえ、

 

生きるのでしょう?

 

 

自分なりの何かを信じて、

今日も自分らしく生きる努力をしたいと思います。

 

 

 

 

 

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