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失われた自発性
2013年7月20日 | 雑記

参院選のこのタイミングで、この内容もどんなもんかいな? と少しは思いながらも紹介してしまう私はやはり天邪鬼?

 

絵本作家の五味太郎さんが寄稿していた。

“ 東京都議選の投票率、低かったよね。 少しはいい社会になってきたんじゃないかな。 選挙って、今見ているテレビを消してまで行くほどの価値があるのか。 たくさんの人がそう思い始めただけでも前進だよ。 無関心というのも含めてさ。”

“ 「選挙に行かなくては」 なんてしたり顔でいう人は、実は民主主義を理解しているポーズをしているだけ。 民主主義の根幹って選挙に参加することじゃない。 個人が意見を言える、ってことなんだよ。 投票箱に清き一票を入れるのが本当に意見を言えていることになるのか?  どうすれば、みんなが自発的に政治に参加するのか。 もう選挙じゃないでしょう。 新しいシステムを考えるときに来ている。”

“ そもそも近代国家の民主主義ってやつは、おとなしく税金を支払う納税者を育てることが基本なんだよ。 そのためにあるのが学校教育。 子供たちに、自分の欲求を殺して時間割に従うことを強制し続ける。 それによって、自発性に基づいて動く動物というよりは、自分は環境に適応し、納税という義務を遂行するべき立場、と思い込む植物みたいな人間を作り上げてきたんだ。

それが行き過ぎて、今じゃみんなが、みなし公務員みたいになっちゃった。 どう生きれば楽しくなるか、なんて考えず、楽をして生活を安定させることだけ求める。 自分の言いたいこと、やりたいことじゃなくて、周囲から期待される答えだけを必死に探している。 でも、みんなが本当に飛びつく面白さ、新しいことって、それぞれの内側にある自発性からしか生まれないんだよ。

オレはそういう流れとは別に、自分の好きなことだけやって楽に生きていたり、生きていけるようにややがんばったりしている。

この国は、経済以前に人間的に破たんしているから始末が悪いんだよ。 だからと言って、希望とか明るい社会とか、安易に求めない方がいい。 ましてや政治が私たちを幸せにしてくれる、なんて期待するのはやめておいた方がいい。 それって、いつか理想のパートナーが現れて自分を幸せにしてくれるはずだ・・・、 とずーっとぼんやり考えている間抜けな男女とそう変わらないよ。

オレは、みんなもっと迷って悩んで痛みを感じた方がいいと思っている。 迷うべきことや悩むべきことがこんなにもある世の中だし、本当の痛みや苦しみを自覚しない限り、打つべき手も思いつかないはずなんだ。 ”

 

 

投票率向上に躍起になっている公共広告に、見事に歯向かう五味さんのご意見である。  まともに受け止めれば、色めき立ちたくなる御仁もいらっしゃることでしょうが、少なくとも共感せざるを得ないところがあることも、事実ではないでしょうか?

私たちは、選挙というシステムが、もはや当たり前だと思い込んではいないのか?

国を変えられるのは、政治家だけだと思い込んではいないのか?

あっちを立てればこっちが立たずの複雑な相関関係にある支援者・有権者の代表として、すべての意見をくみ取ることが不可能であるシステムの中で、どうやってすべての人の気持ちに報いることができるのか?

そしてその意見を言う人々の論理のほとんどは、自分の利益だとしたら・・   どこで全体が報われることになるのだろうか?

 

私たちは、この不完全なシステムのせいにしながら、そして他人事のような顔をして、社会の出来事を放置して来てはいないのか?

自分の、所詮は小さな一票では何も変わらなかったと言いながら、社会を変えるために、直接自分では何も「行動」してこなかったのではなかったのか?

行政や政治のせいだと言いながら、自分で直接人の役に立つことをしてこなかったのではなかったのか?

 

 

どうも五味さんは、そんなことを言いたかったのではなかったのかなあと、勝手に想像してしまう私は、あくまで一人の人間として一票だけは投票してまいりました。

だた、私も政治には全くと言っていいほど期待はしておらず、しかし、だからこそ自分で出来る社会貢献は自分で決めてやっていこうと思い、やってきたつもりでもあります。

すぐに代わりになる新しいシステムが創られそうもないのであれば、少なくとも一人一人が能動者として、主体者として考えて行動して生きていくだけで、選挙制度の不備はかなり解消されるような気はするんですが、 まあこんなことを言うこと自体さえ、それこそ間抜けな男女だと五味さんに笑われてしまいそうです。

だって 「・・・本当の痛みや苦しみを自覚しない限り、打つべき手も思いつかないはずなんだ」 って言う意見に、本当は私も同感しちゃってるんですもん。

ただ、黙って待っていることだけは嫌なので、自分の出来ることだけはやり続けますけどね。

行くところまでいかないと、 本当に私たちは気づけないのでしょうか?

 

まだ、  まだ何か、  信じたいのも本心なんですが・・

 

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