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子規の歌
2014年6月30日 | 雑記

先週末に開催された息子の結婚披露宴の余韻さめやらぬ木曜日の午前、教育委員会のw先生の依頼で、現役10年目の教員の皆さんに対する研修でのひとコマとして、講話をさせて頂く機会をいただきました。

なにぶん子どものためになるかも知れないと思うと、ちと断りにくいお誘いでもあり、12年間やって来た活動を通して少しはお役に立てるのかな?との想いもあり、お引き受けした次第です。

ということで、わたしができるお話と言えば、「あいあいキャンプ」しかございません。

そこで、1時間バージョンにまとめたあいキャンDVDを、私の解説付きで見て頂き、その後の1時間を質疑応答的な時間として使わせていただいたわけでございます。

映像だけでは全く伝わりにくい部分を、特に意識しながらお話させて頂いたつもりではあるのですが、何せ時間的にも、ほんの一部分に触れることしかできないので、はたして伝わるものがあったのかどうか不安なところではありますが、翌日w先生から  「昨日は、楽しく意義深いお話をありがとうございました。 僕が考えてた何倍も深く、ねらいを越えた内容に、研修を企画したものとして、田中さんにお願いして本当によかったと感謝しています。 受講者の様子にも注視していたのですが、ビデオと田中さんのお話に、教員が身を乗り出して聞き入っており、してやったりの思いです。 僕も、改めてビデオを拝見し、お話をお伺いして、たくさんの刺激をいただきました。 ガツンと教育観を揺さぶられる思いがしました・・・ 」 というようなメールを頂きましたので、少しはお役に立てたのかな?と思います。

 

先生業も、内実大変なことはごまんとあるでしょうが、だからこそ教員世界という狭義な世界観に固執せず、それ以外の世界の中にこそ、今の問題を解決するヒントがあるのでは? というようなことにも触れながら、大人も子供も、障害の有無も、性別の違いも、年齢差も、実はその「違い」こそから「学び」や「気づき」が生まれてくるのでは? というような理念に基づくお話をさせて頂いたつもりであります。

伝わってなければごめんなさいね。。

でも、DVDを見終わった後の、先生方からの感想や質問は、とても真摯なもので、本気で自分たちも成長したいという気持ちを感じることもできました。

もっともかなりの先生方が、「なんで不動産屋のおやじがこんなことをやってるの? できてるの?」 ということに「???」のようでございました。。(笑)

もちろんお答えさせて頂きましたが、それでもよくわからない方がほとんどだったかも?です。(笑) まあしょうがないですよね、これは。 私にも本当のところは謎かもしれませんから・・

 

学校教育が、必須の環境であることは疑う余地はありませんが、それとは違う学びの環境も、いくつかあることが望ましいのは、「誰のために」「何のために」を考えれば明確だと思うのですが、教育の専門家が、なんでか忙しすぎてそれどころではなくなってしまっているので、民間が補わなくては、子どもがかわいそうなことになってしまいます。

少しずつではありますが、良質なNPO団体なども増えて来ていますので、そういう存在を知っているだけでも、コラボレーションができる可能性が生まれると思います。

自分たちだけで何とかしないと、という考え方だけではますますおかしくなりそうな気がします。 是非普段からの他団体とのコミュニケーションを構築していってくださいませ。

うちでよければいつでもおいで下さいましね。。

 

 

そんなことがあった翌々日の土曜日は、朝6時には家を出てコミュニティーセンターに向かいます。

この日は「ことばのちから実行委員会」と松山市による「この街でウェディング」と、正岡子規の俳句に曲がついたらというアイデアに、新井 満さんがすばらしい曲をつけてくださった「新曲発表会」というダブルヘッダーイベント日であったわけでして、夜の懇親会では疲労でテーブルから動けませんでした。(笑)

しかしこの街でウェディングも、委員会が公募し選出した5組だけありまして、それなりにご夫婦で言葉の交換を感情たっぷりに表現して頂いたようでした。 まあ個人的には、どんな結婚式でもすばらしい言葉に溢れ、もしくは温かい気持ちが溢れていますので、あえて委員会が行わなくても、今後、市中の業者さんが商品として企画したので十分だとも思いました。 業者さんにお話したら、すでにやっているところもございましたが・・

委員会は、ことばのイベントを開発したら市中に返していき、また新たな取り組みにチャレンジしてこそ、委員会の名に恥じぬ活動だと思いますけど・・  ね。

 

それはさておき、びっくり感動したのは「子規の俳句が歌になった」ことでして、新井 満さんという一人の天才が、「この街で」という松山市ソングが作られて以来の深い関係により、今回も松山市のために、かつて誰もなしえなかった俳句に曲をつけるという荒行にチャレンジし、そして成し遂げてしまったということです。

その完成度は聞くたびに、歌うたびにしみじみと血が通うという感覚のものでした。

満さんは、この歌が松山のみならず、日本の歌になるように、松山市民のみんなが育ててやってほしいというコメントを残されました。

 

子規の言葉の美しさが、歌うことでその魅力は倍増し、短い言葉の向こう側に、日本の郷愁が見事に垣間見えます。

名曲に育っていくのだと、心から思います。 是非聞いてみてくださいね。(そのうちCDでると思う)

 

もうひとつ、満さんの歌を聞きながら感じたこと。

子規の俳句の言葉を、ある部分をくり返すことによって、「写実」という世界が「ムービー」のように動き出す世界に昇華してしまったように、強烈に感じてしまった事です。

 

たとえば   “ 島々に  灯をともしけり  春の海 ”

という句が使われていますが、 この「島々に」の部分を三回ゆっくりとくり返して歌うことにより、「写実」、すなわち、夕暮れに遠くの島に灯がともっているという「一枚の写真風景」から、一つ、二つ、三つというふうに、少しずつ灯が増えていっているような、そんな「ムービー映像」が見えたような気がしたのです。

そして「春の海」を二回ゆっくりとくり返すことでも、その島の灯を見ている、自分の足元に打ち寄せる波の音が何度も何度もくり返し聞こえたように感じてしまったのです。

 

こんな体験は初めてのことで、普段特別俳句に興味を持っていない私でさえ、こんな風に聞こえてしまったのでした。

恐らくは、正岡子規さんでさえも、こんなことは予想し得なかったのでは?と思えてしまいました。

この俳句が動き出すという世界は、間違いなく世界初の快挙と言えるのではないのだろうか? と言っても大げさではないと思いました。

そこに立ち会えた私たちは、 間違いなく証人であり、幸運な視聴者でありました。

 

恐らくは、この歌が広まるにつけ、俳句にメロディーをつけるという文化が確立していくのではないでしょうか?

そんな風に素直に思えてくるほど、本当に気持ちのいい、日本人特有の情緒に久しぶりに触れられた機会となったわけでございます。 (情緒は日本人特有の優れた感性だと思っている)

 

あんなに短い俳句のことばに、 あれほどの美しさと、 エネルギーが眠っていたとは・・

私は何もわかっちゃあいなかったということです。

俳句を愛する人たちは、 実はそういう一つのことばの本当のちからをしっかり理解しながら、ことば紡ぎをしてこられたのかということが、新井 満さんのお力による、メロディーとことばの組み合わせの妙を駆使した結果、ほんの少し垣間見ることができたように思えました。

 

凄いですねー。

本当にすごい。

 

満さんの歌に続き、小学生たちによる歌や、女性合唱団の方がたの歌もご披露されましたが、もう感動としか言いようがありませんでした 。

 

日本にまた一つ、新しい文化と、名曲の誕生です。

 

ありがとうございました。

満さん。

子規さん。

 

 

ですが 、

 

しあわせで 、 かつくたびれた、 長~い一日でございました 。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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