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思索の旅 一
2011年9月21日 | 雑記

帰松から3日たとうかというのに今だ興奮冷めやらぬ、といったところであろうか。

頭の中に、映像や言葉が良質の湧水のごとく溢れ続けて少々困惑している。

そんなエヒメデザイン協会15周年記念事業 ~古代の国島根 歴史と芸術の旅~ であった。

 

 

 

 

 

停滞する台風15号の動向をしり目に、一行を乗せたチャーターバスは肌寒ささえ感じる風雨の中を、ひたすら北上を続ける。 大雨の影響で一部高速道路を迂回しながらも車中は個性的なクリエーターさんたちのおかげで楽しく、そして珍しいお話を聞きながら、足立美術館へと到着するのでありました。

この足立美術館の詳細はネット http://www.adachi-museum.or.jp/ja/index.html にお任せするといたしまして、どうしてももう一度来たかった私にとりましては、この機会は願ってもないチャンスだったわけでもあります。

またあの絵に出会えるのか? あの庭はどうなっているのだろう? あの感動はまた味わえるのだろうか? そんな思いが胸中には溢れていました。

杞憂でした。 橋本関雪の「唐犬図」の凛とした空気感は益々エッジの鋭さを増していたように感じられましたし、横山大観の「紅葉」は今度は音まで聞こえてきそうでした。

それ以外の作品からも本物が生み出すエネルギーにより、浄化作用があるのではないかと思わせるほど気持ちがいい状態が持続します。

また、この絵画の通り道沿いには世界に誇る庭園が角度を変えて楽しめる窓があるものですから、気分転換がいいタイミングで図られるというのも、創設者である足立全康氏の計算通りだったのかもしれません。 おまけに雨でぬれた石や木々が見せる顔の美しさといったら・・・

 

そして絵画のゾーンを経て、陶芸のゾーンへと移動していきます。 そこにはまた北大路魯山人や河井寛次郎の部屋が用意されているのですが、正直申しまして芸術には程遠い世界で長年生きて参りました小生にとりましては、作品そのものの批評などおこがましくてできませぬ。 しかし、そこに表現されている作家たちの言葉には素直に感動できます。

中でも魯山人の言葉で、「・・ 人をほめないのだから自分がほめられる道理がない、・・ とかく嫌われるが ・・・優しくし好かれるよりも本当のことを言って一人でたたずんでいた方が心は安らかだ」 など慰められながら読んでいたし、 「・・ 真の美はいつも新しい ・・・ 万葉集などいつの時代に読まれてもその時々に新たな感動、感覚を与え続ける、 古磁器もあたかも今窯の中から出てきたような輝きを放ち心を奪う・・ 」 という言葉も、流行りものに傾倒しがちな人の心に待ったをかける勇気の言葉であると同時に、真理さえ匂い立たせています。

河井寛次郎に至っては 「驚いている自分に、 驚いている自分」 という具合に永遠なる自分の心を端的に表現してしまう。

画家にせよ、陶芸作家にせよ、彼らたちの言葉の一つ一つをかみしめながら辿り着くのは、異口同音に聞こえし世界である。

 

その世界とは、 「創るということは、それ以前に人物を作るということ、人間ができて初めて本物の世界の入り口に立てる。 歌もわかる、詩もわかる、宗教も、宇宙も、哲学も・・ そうやって世界人になってはじめてその人の作品が世界を包含する。 客観的事物を写実するのではなく、心の命ずるところに手が従ってこそ事物の形象と霊性との渾然一如を表現できる。 平静の修養こそ大事・・ 」

概ねこのような概念の世界であろうか?

 

いずれにせよ私自身の立ち位置を垣間見るためのポジションとしてはとても貴重で、かつ必要な場所の一つであると言って差し支えあるまい。 その時が来ればまた自然に訪れることになるのだろう。

 

 

 

 

(つづく)

 

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