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涅槃の国  ~山荘しらさ編①~
2011年10月27日 | 趣味

「山荘しらさ」のおしゃれなフロントで受付を済ませ、冷えた体を温めようと5時半過ぎに飛び込んだ風呂場には先客がいました。

スリッパが一人前揃えてあります。 私はこういう場所でもこの山荘ならきっと素敵な人に出会えるに違いないと、妙な確信を持っていました。 そして戸を開けると湯船に浸かっている人影。

私はめがねをはずすと完全に焦点が合うのは30センチくらいの距離までで、それ以上はぼんやりの世界です。 顔など全く分からない

簡単にシャワーで体を洗い、二人が足を延ばして入るとちょうどよいくらいの湯船につかる時、「お隣よろしいですか?」と声をかけ湯船に身を沈めます。 「田中と申します」と挨拶しますと、「マナベです」と丁寧にお答えくださいます。 やっぱりいい人だわ、と感じた私は「初心者ですがいろいろ教えてください」などと語りかけます。 そうしますとマナベさんは自分が登ってきた山々のお話などを聞かせてくれます。 最初は「へー、なるほど・・」などと返していましたが、 このお話、聞けば聞くほどとんでもない人だと分かるには十分すぎる内容へと進んで参ります。

四国の峰という部分を全部走破していること、 四国の百名山なるものも登っていること、おまけに二百名山も登っていること、 これはすなわちメジャーな山ではなく、その辺にもあるような山も含まれるということにもなるのだが、マイナーゆえ全く整備されていない環境でもあるということ、 その茂みの中を、道なき道を作りながら進んでいく姿を想像するだけで「ゴクリ」と喉を鳴らしそうになります。 私もガキのころ近所の山に登っていましたが、道がないということは周りが見えないということですので簡単に迷子になります。 行く手は倒木が立ちふさぎ、皮膚を傷つける植物は当たり前のように牙をむいています。 そんな光景を簡単に想像できるだけにこのお方はタダモノでないことに必然として気づかされるわけでございます。

しかも、 この方何年か前に癌を患い、生死の淵を体験されていました。 その淵からこの天狗のような現在までに至ったプロセスには到底私ごときでは想像できない世界があったであろと思われるわけです。

そんな大事なお話をこれがまた実に謙虚にお話してくださいます。 もはやこの時点で私の心には「尊敬」の気持が湧き起ころうとしておりました。  そして今夜またお話しましょうという御言葉と共にマナベさんは風呂場を後にされたのでした。

私はといえば、 さわやかな余韻を楽しみつつ、一人湯船の旅情に満足するのでありました。

 

さてほどよく火照り始めた体と共に部屋に帰った私はかみさんと共に、まるで大きなリビングダイニングのような空間にて夕食をいただきます。 大きな薪ストーブが最高に山荘気分を盛り上げます。

山荘とは思えぬほどの美しい食材と、丁寧な調理の夕食でついついビールも進むのでありました・・ 。

十分以上の食事と、かみさんとの会話を楽しんだ後は、食卓の並びにある薪ストーブの隣へと移動です。 そしてそこには天狗のマナベさんが・・

薪ストーブの中で何とも不思議な色で燃える広葉樹を眺めているだけでも癒されますが、そのやわらかな温度感もとても大切な要素でしょう。  おまけに隣に天狗様が座っているのですから雰囲気満点です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天狗様とのお話は尽きることなく永遠に続くのでは・・ と思わせるほど楽しく、 私の知らない世界もふんだんに知ることができ、 しかも来る前から予感していたこの場所でのコミュニケーションが実現していることへの感謝も伴い、 それはそれは夢心地の時間となりました。

そんな時間を過ごさせておりましたら、 お仕事のあい間を見て小森支配人さんも輪の中に入ってこられました。

「このストーブを囲んで知らない人同士が語り合うことが、そんな光景が私のビジョンなんですよ」 と言いながらいつもやさしく話しかけてくださるこの支配人こそ、本日の目玉でございました。

 

(まだつづく)

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