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笑うしかない深み・・
2012年11月26日 | 雑記

先週はすごい人たちに続けざまにお会いし、勉強する機会をいただいた。

したがって現在脳から煙が出かかっているが、忘れぬうちにまとめとかねば・・

 

21日水曜日の午後の3時間ばかり、宇和島市にて行われたセミナーがある。

そこで講演されるのが、北海道共働学舎新得農場代表の宮嶋 望氏。 http://www.kyodogakusha.org/

“「いと小さき者のひとりのために為(な)したるは、すなわち我のために為したるなり」。
我(神)とは、世界。小さなもののために何かを行うことは世界全体のためのふるまいにほかならない、という気づきです。  世の中で居場所が見つけられない人たちは、一面で、人々に何かを伝えてくれるメッセンジャーではないでしょうか。いまの社会ではまだ解決できない暗闇。その深い影が、人々に多くの苦悩をもたらします。しかしその出口から差し込むはずの光をまさぐることは、次の社会を作り出していく可能性に近づくことでもあるでしょう。そんな試行錯誤は、時間がかかってもきっと人々の財産になっていくにちがいありません。 ”

というようなメッセージを三十数年間、実践活動として発信し続けてきた氏の活動を知りたい、聞いてみたいと思い立ち、この日出かけてきたというわけですが、この機会、チャンスを頂いたのが、マクロビオテック料理教師で有名な東温市にお住まいの鶴見恵子氏。  ブルーマーブルで一緒にお茶してるときに、私が少し話したビジョンに即反応し、「それだったらこの日に行ってみれば」 というのが、この日だった訳です。 ご縁は宝物。  http://www.macrobiotic.gr.jp/provinces/ehime01/index.html

 

素晴しい人でした。 ビックリしました。 三十数年前からこのような理念に基づいて、具体的に、しかもすごいレベルで生きている人がいらっしゃったとは・・

自由学園の教師だった父親が、定年後に始めた時に意識していたのが、心を閉ざした子は動物と接することで心を開いていくかも知れない・・という思いから酪農につながっていく。  また、マザーテレサにお会いした時、「外国の子どもたちの役に立ちたい」と言ったときに、 「食べ物を運ぶことより、安全よりも、子どもたちを育てることの方が難しい、日本の子どもたちが今一番大変でしょう、何を言っているのです」 と一喝されたという。

心を決め、自分の農場で様々な子どもたちと共に生活しながら、労働もする。 そしてそれは補助金等に頼らず、自立運営を基本に置き、子どもたちには毎朝自分の仕事を自己申告させ、指示ではなく、その言葉を信じることで成り立っている。 実際はやらないのではないのかと疑う向きもあろうが、みごとにやる。 なぜなら家畜の命がかかっていることは知っているのである。 だから指示がなくても行動する。 そのことに気づいてから自己申告制にした。

それがすなわち、人生を主体的にとらえるということであり、ストレスがないということでもある。 (言われてするとストレスを感じやすいのは人間の性)

4年前くらいから自立採算レベルに達した。 チーズが売れ始めたことでそうなったのだが、量ではなく、品質にこだわり続けた。 そしてヨーロッパ最高峰のチーズコンテストで優勝する。 経済の基を作った。

アメリカ型農業も勉強に行ったが、食べ物をものとして扱い、命としてとらえないやり方に愕然となり、決して真似をしないことを誓う。

搾った乳もポンプなどを通して運ばない、そうすることで命のエネルギーが壊されるから。

チーズの熟成や発酵も銅鉱山などの廃坑を使うなど自然の中に置く。

朝日の前の青色光はエネルギーが高く、安全なため交尾に適しているし、赤くなった朝日は水分が地中から上がってくるので葉物がうまいなど、生産性が高い。

三日月もエネルギーが高く、作物の成長が早いので移植をしてはだめ、移植は満月に行う、という風に、自然のサイクルに合わせると、おいしく、成長よく収穫できる。 新月の1週間前に木を切ると腐りにくく、枝葉のついたまま木を切ったり、満月の日に切ったりすると水分を葉が持っていき、木がすっきりするし、虫も付きにくい。 木を切る時期だけで、木は価値あるものになる。 無作為にやってはだめ。

インカ帝国は農業技術で500年持っていた。 炭を埋めて水を引いた棚田のおかげでエネルギーラインを切らずに済む。 炭を埋めることで電子が流れようとする、水が流れようとする、そして水が動くから水の道をつくる。 生きているものは腐らない。

 

新得フットパス&ホリデーガイドで大雪山ロングトレイル、十勝ロングトレイルを開催。 途中の食事と最高のもてなしを提供。 気にいってくれればまた来てくれる。 カフェをオープン。

グローバルスタンダードの反対の、品質という価値を広げるミッションがある。 すばらしい品質を協力して作ることができるし、しなければならないのが日本人ではないのか。”

 

 

ざっとこんな感じのお話を、書ききれないくらい、科学、物理学、社会学、生物学等々あらゆる知識を総動員しながら語る宮嶋氏の話を聞き終わって感じたことは、 福祉のみ、農業のみ、ビジネスのみの狭義ではなく、全体的バランスによって一つのことが成し得るという、実は当たり前だけどなかなかできないことを、実践と勉強によって創り続けてきた人だけが持つ迫力を感じずにはおれませんでした。

万物に真理を感じられる人、見つめられる人、 そんなお人でありました。

その後の時間は語らいとして、「次の社会を創り出す新しい可能性」ということで宮嶋さんの奥様のお話を中心にお伺いしました。

現在70名、8家族で共働生活を営む新得では、入居者の親世代が移住し始めてきて、家事手伝いや、農作業にも従事してくれていることや、血の繋がっていない人と暮らしていることが、今では全く普通のことに思えることや、なぜここが前から居たような気持ちになるのかなどをお話してくれましたが、すべてに通じることとして、悩みを持ってきてもメンバーそれぞれの対応が変わらずに100%接してくれることに尽きるのでは?ということでありました。

一緒に暮らしていて皆から力を与えてもらっていると実感。 今、20歳くらいの引きこもりの子が多い。 脳の病気かも知れぬが、高齢化しようとも一緒に生きていく居場所を創っていきたい。 次の世代へのバトンタッチのこともあるが、今、自分は忙しくて楽しい。 家族70名と一緒の気分。 一緒に生きるというのは、してあげるのとは違う。

朝のミーティングは今日やることの自己申告で、夜のミーティングは結果発表の時間。 言いたくない人は遅れてくる(笑)。 それでも少しずつ話す中から変わっていく。 さみしい人たちも、集まるとそうでなくなる。 悩んでいる人、ボランティアの人、各国の人などが常に居る状態。

30年間大変な人が変わっていく姿を見ていると、みんなも私も、これからも何があっても、まあ大丈夫だろうと思えてきた。

皆とあらゆるものを共有できたことが宝物。”

そんなことを終始笑顔で、にこやかに、笑いを誘い続けながら話してくれた奥様ですが、北の大地で家族以外の世間的には困った人と共に歩んだ30年は、私の想像力では想像できないほど過酷なものもあったことでしょう。 そんなことは全く感じさせず、ご主人と、仲間たちと過ごす今が最高だとおっしゃる姿に偽りはないでしょう。 奥様もまた尊敬に値するお人でありました事を、ご報告させて頂きます。

 

私が薄く抱いていたビジョンを、軽く凌駕するレベルにて、30年間実践してきたこの方々を、私はどうやって咀嚼していったらいいのか、いまだ考えすらまとまっていません。

世の中は、 ひろい・・・

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