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親以外から知る親心
2012年9月11日 | ボランティア活動

今年初めてあいあいキャンプに参加していただいたキャンパーの保護者さんから、愛情あふれるお手紙をいただきました。

詳細はあいキャンブログをご参照頂くとして、こちらでは一つの視点からひも解いてみたいと思います。

 

この保護者さんから電話を頂いたのは、プレキャンプも無事終わり、キャンパーの状態もある程度把握し、保護者さんにも私たちの雰囲気なりをある程度理解して頂けたかなあと思っていた矢先のことでした。

突然の電話で切り出されたことは、 「本キャンプのキャンセルはできるでしょうか?」 というものでした。

何かプレキャンプで失礼なことでもあったのだろうか? と頭を巡らせておりましたら、保護者さんは 「先日あった県内の河川における子どもの死亡事故が、どうしても自分の子どもとダブってしまい、恐ろしくなってしまった」 と語ってくれたのでした。

これは保護者とすれば、もちろん人事とは思えない事例であり、私自身もこのニュースを見たときからなお一層の注意喚起を呼び起こす必要があるなあと思い、その管理手法なりを見直していたところでもありました。

保護者さんの気持ちはよく理解できましたので、 「分かりました、もちろんキャンセルはできますよ」 とまずは選択は可能であることをお伝えさせて頂いたのでありました。

少しは安心していただけたようなので、少し間をとり、 「あの事故の背景は分かりませんが、我々は川遊びの際、上流域と下流域に人員を配置し、川の内外からこれくらいのスタッフによる管理体制で臨む予定です」 と言うこともお知らせさせていただきました。

すると保護者さんは、具体的にその体制がある程度把握できたのか、「それだったら大丈夫かな」 という反応を返して下さいました。

しかし、まだ安心できるというレベルではなく、とても迷っておられることもよく分かりましたので、「あせらずともゆっくり考えてくださって結構ですよ」ということもお伝えしました。

子どもも行きたがっているし、その気持ちもかなえてやりたい、しかし、不安も消えないとなれば、誰だって迷うところです。

結局この日は、後日子どもと相談してまた連絡しますということになり、受話器を置いた。

 

私たちにとっても今までお世話になった中津小学校から、柳沢小学校に移る初年度で、今までなかった川遊びプランがあることが楽しみであり、リスクでありということに直面しながらプログラムの作成に励んでいました。

その危険性は、川でたくさん遊んだ経験があるだけ理解できると思うのですが、うちのスタッフなどというか、今の20代、30代など全くと言っていいほど遊んでいません。

したがって私の経験をいかに彼らに伝えていくか、いかに想像させるか、ということから始めるわけで、疲れが出始めるパターンでございます。

何せ、「雨が上流域で降ったらここで降ってなくても増水するよ」 ということすら理解できない方々もいるくらいなのですから・・

もはや彼らにとって野外活動はすべてが危険領域と言っても過言ではありますまいなあ・・

といって、 中途半端にすることはキャンパーの命を預かる者として決して許されることではなく、この時間の創り方もいろいろ考えて工夫をしていきました。

 

それからしばらくして、その保護者さんから電話を頂き、 「子どもと話し合った結果、どうしても行くという気持ちは変わらず、お兄ちゃんやお姉ちゃんの言うことは聞くから、自分の命は自分で守るからという約束の元、行かせることに決めました」 とお返事を頂戴いたしました。

それぞれの家族の中に、キャンプに行くまででも、ドラマがあるのだろうなあということを考える事が出来ました。

私たちは自分たちのことだけをいつも考えがちです。 もちろん少しでも楽しめるようにと考えているのですが、こんな隙間にも考える材料は一杯あるのだということを知る機会になりました。

勇気を持って電話をかけてくださった保護者さんのおかげです。

こんなやり取りの中から、私たちは多くのものを気づかせていただいています。

これから父となり、母となるスタッフにとって、初めて感じる他人の「親心」ではないでしょうか?

 

世代が違う人が集う楽しさは、 立場が違う人たちが集う楽しさは、 こんなにもたくさんありますよ。

この環境下にいる間ですよ。 気づきやすいのは。

キャンパーのみならず、 保護者さんの持つ大いなる価値にも、 大いに気づいて頂きたいものだと思います。

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