感動の連休旅もいよいよ最終日、最後にどこか一か所寄り道しながら家路につこうと思います。
一応かみさんに希望地はあるか? と聞いてみます。
大体において 「わからん」 というお返事が返って参ります。(笑)
まあ、私に「UFJ」だのといっても聞く耳もっとらんことはかみさんも重々承知なのはわかるのですが、それにしてもなんか言えば良いものを、本当に知らないからかもしれませんが、決めませんので、いくつか候補例題を挙げてあっとのことで「尾道」と相成りました。
私も実は、あまり尾道に滞在したことはなく、通りすがりの町のひとつでしたので、この機会に歩いてみることに。
ところがこれが想像以上に良かったのです。
奈良から順調に尾道入りし、海のそばに駐車した後歩き始めます。
まずはロープウェーが目にとまったのでそちらのほうに向かいます。
まずは立派な艮(うしとら)神社様に感謝奉納。
その参拝の間に少々行列待ちになったロープウェーに乗り込んだと思ったら、3分後には到着。
そして展望台へ。
尾道という街を初めて全景的にとらえることができました。
本当に海と島と山と、その間に帯状に広がる街並みが織りなす光景は、日本を象徴するようにさえ感じられるもので、人々の営みまで伝わってくるかのようでした。
しばらく眺めた後、今度は歩きながら下りていきます。
千光寺を詣でながら、徐々に下りていきますと、何やら怪しげな路地との分岐点へ。
迷わず路地に進路をとりますと、
面白い空間が、狭い路地に沿ってしばらく続いていたのでした。 (猫の細道)
面白い人たちによって、少しずつ創られてきたであろうその空間が、たくさんの人を引き込み、新たな尾道を創っていることは明白。
日本各地で、ちいさくておおきな変化が続いているのだと理解しました。
不便でも、マイナーでも、やれることはあり、伝えられることも無限大にある。
そんなことを、気がついた人から順にどんどんやり続ければ、変化という流れはとどまることをしない。
とどまらないから確実に次なる変化へとつながっていく。
そしてそこに志という「血」が流れているとしたら・・・
こういう街は楽しくなる。
ますますおもしろくなるでしょうね。
旅の終わりにふさわしい、次なる何かにふれながら、私たちの旅は終了していったのでありました。
すっきりとした心と体で翌日からの仕事に臨めたのは言うまでもありません。
そしてこれからは、年に一度はこういう旅をしていこうと考えるようになっていました。
年をとるということは、今までなかったような変化と出会うことでもありますが、その変化とバランスする何かも創ることができるはず。
少しずつそんな考え方ができるようになってきた、還暦前のおいちゃんでした。
大きな存在の支えのおかげで、今回の旅も無事終えることができましたこと、
心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。