青葉土地コーポレーション 青葉土地コーポレーション
ブログ
エピソード 13 by aiaicamp
2010年11月3日 | ボランティア活動

先日のあいあいミーティングにて本キャン最後の振り返りが行われた。 様々な部分の振り返りと確認ができたことは大きな意義があったのだが、その中でも今年のキャンプにとって特に大切な出来事を振り返りながらご紹介しよう。

 

本キャンプは初めて参加するキャンパー、ベテランキャンパー、初めてのスタッフ、ベテランスタッフ、スタッフの役割もグループスタッフかマネジメントスタッフかにより初のチャレンジのスタッフもおり、初日は全体がまさに独特の緊張感と、期待と、不安の入り混じった雰囲気の中で過ごすことになる。

その中から少しでも元気のあるキャンパーなどが少しずつグループの雰囲気を変えていく、形作っていく役割をになうことになる。 スタッフは本来そういう先導役をうまくサポートしながら全体の雰囲気作りを意識していくことにより比較的短時間でグループの状態を自然なコミュニティー空間へと育てることができたりする。 もっともキャンパーにまかせっきりでもそれなりにグループはそれなりの個性を表現してくるのではあるのだが ・・     まあそれなりに時間が必要ということにはなる。

でもそうやって少しずつグループという個性、コミュニティーを作りだしたとしても、それがグループという枠をはみ出してあいキャン全体に広がりを見せることはよほどグループの状態がよく、どんどん他グループにまで関係を広げていきながら撒きこんでいくエネルギーがなければ、 そして受け入れる側のグループにもそれを迷惑としてではなく、喜んで受け入れる状態が育っていないとこの全体への波及というのは起こり得ないのである。 そのように自然に全体への波及効果が垣間見れ、なんとも言えない幸せ感に包まれたキャンプは過去にそう幾度もはない。

そんなレベルのこととはもちろん知る由もない今年のスタッフはグループスタッフだけで事前にミーティングを行い、4日目の朝食はグループを超えて全員で共同して食事を作り、一緒に食べよう、そのほうが多分時間効率もいいはず・・   という取り決めをしていた。

純粋にみんなで集まることによりワイワイガヤガヤ楽しみながら食事作りと食事ができるものと思っていたわけである。 形が大事だと思い込んでいたわけである。

その結果やいかに?

アジ丸ごとを焼いて、ほぐして、野菜とともに炊き込みご飯を作ることとなった朝食作りは、

まずは材料ごとに担当グループを決めてその食材だけの準備を行う。 かまどはかまどの担当グループということで、今までせっかく各グループにおいてそれぞれの得意分野を生かした担当者としての役割が機能していたはずのキャンパーたちは戸惑いの表情は隠せず、コミュニケーションもとれないまま何もしていないキャンパーの姿が見られるなどの状況さえ生まれてしまっていた。

盛り上がりと連帯感に欠ける食事作りが終わった後の合同食事会も、当然ながらあまり元気のない食事会となってしまった。 隣にはまだお話もしたことのないキャンパーが座っており、隣のグループのスタッフが座っており、目の前にもコミュニケーションのないキャンパーやスタッフがいる。 そんな中一種独特の緊張感の中で静かに朝食会は進んでいくのでありました。 

 

さて、今回の最終振り返りでこの件がどういう風に語られるのか、 まったく語られないのか、 それらも含めてしばし会議を見守っておりましたところ、   出ました。

一人のスタッフが 「まるで初日のような緊張感があった」「あんまり楽しいとは思えなかった」 別のスタッフからも 「実は違和感があった」 という意見が出てまいりました。 その時点ではまだ全体がその意味を理解できていない状態でしたので、少し音頭をとらせてもらい少しずつ他のスタッフの意見も求めていきました。 どうしてだと思う?  という質問にあるスタッフから 「キャンパーの意見を聞いてない」 という声が出てきました。 私はホッとしました。  あぁよかったと思いました。

そうです、 このプログラムはキャンプに行く前からグループスタッフだけで勝手に決められていた企画なわけです。 そこにその時の状態で存在するキャンパーは不在だったわけです。 なにもこのプログラムが悪いと言っているわけではありません。 ただもし行うのであれば、1日1日とキャンプを積み重ねて、グループの状態が全体へと波及しかかっている状態にまで来ていたのであれば、 そのプランがたとえばキャンパーの方から 「みんなで食べたいなあ」 「全員で何か出来んかなあ」 などとサインが出ていたのであれば、それは紛れもなく「その時」が来ているのだろうと思えるのです。

それこそ私たちが求めてやまない「主体性」であり、「全体への広がり」であり、「成長」であり、「あいあいキャンプ」なのです。

スタッフがキャンパーを無視して作った世界にキャンパーがなじむわけもなく、心を許すわけもなく、幸福感に包まれるわけはないということなのです。  いくらその企画の完成度を上げたところで・・ なのです。

私たちの活動は、このあいあいキャンプの活動は、だからこそ何度も言う「グループタイム」という最大の価値に支えられているということを決して忘れてはならないのです。 いつだって、そこが基本なのです。 スタッフのエゴの世界にしてはならないのです。

毎年毎年キャンパーもスタッフも新たなメンバーで行われるこのキャンプは当然毎年違うのです。 その都度その都度キャンパーと関わりながら、その状態を観察しながら臨機応変にキャンパーの思いを実現すべくお手伝いをさせていただく、 そのことができた時にこそ、 私たちは一番輝くのです。 輝かせていただけるのです。 相手を無視していくら行ったところで、共に輝くことはないのです。

 

でもスタッフからこういった声が上がり、振り返りが出来たことを称賛いたします。 大きな未来を感じることができました。 長い間の振り返り、 誠に御苦労さまでした。 心より感謝申し上げます。

 

 

 

カテゴリ
月別アーカイブ
記事検索