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エピソード 4  by aiaicamp  
2010年9月8日 | ボランティア活動

さて、そろそろまたあいキャンエピソードに戻るとしましょう。

今回はホットな気持ちのあいだに、自分の気持ちや気づき出来事を書きとめておくために、第一陣としてのスタッフ報告書を書いていただいている中からご紹介させていただきましょう。

彼女は複数年はーと・ねっと・くらぶに在籍しているが、今回初めてグループスタッフとしてキャンパーと寝食を共にした経験から見えた光景を書き表していた・・

 

このグループのキャンパーの中にキャンプネーム・ヒーローという肢体不自由という障害と併せて知的障害もある高校3年生に相当する子供がいた。 普段の生活のほとんどは車椅子の上で過ごし、トイレから食事まである程度の介助を必要とする。 おまけに会話もできないゆえ、コミュニケーションのとり方もそれなりに戸惑う場面も多々ある状態である。 これはすなわちスタッフから見てそういう状態であると同時に、キャンパーから見てもそういう状態である。

ここでは最年長キャンパーとなる彼ではあるが、年下のキャンパーからもいろんな意味で気を使われる存在でもある。 何せ会話はできないが、時折奇声を発しながら何かを伝えようとする。 「アーーーー」「キーーー」「ウーー」 である。 初めて出会う人にとっては中々の存在となること請け合いである。(笑)  おまけに顔はすこぶる笑顔なのだから、近寄りたいけど・・  でもどうやって・・  どうすればいいのわたし??  そんな光景がまあ当たり前でしょう。  そんな超個性派の彼だけど実にマイペースに自分らしく生きているのです。 いちいち小さなことで悩んでいる健常者なんて、彼から見れば一笑に付されてしまうでしょうね。 彼のみなぎる生気は人に勇気を与えてくれます。 それだけで私は彼の生まれてきた理由を感じることができます。 素晴らしい存在です。

そんな一見近寄りがたい、それでいてほっておけない彼に対してこのグループの小学2年生のキャンパーの女の子が見せた気づきと思いと行動とは・・

彼女の報告書によれば、このヒーローがあまり食が進まないのを見て、その2年生の女の子は少しでも彼が食べやすいようにとニンジンやらお野菜を自らの包丁で細かく細かく切り刻んでいったというものでした ・・

たったそれだけの光景ですが、その光景は他のスタッフにも目撃されており思わず涙が出そうになったメンバーもいたそうです。

 

2年生とはいえ立派な母性を持っています。 いえ、みんな持っているのですが、低年齢のほうが表出しやすいのです。 そういう姿を見て周りの存在も刺激を受けていきます。 というか、自然に同じように表出してき始めます。 ここでは年齢などいうものに世間で思っているような価値基準は通用しないのです。 誰でもが、何らかの主体者となりえているのです。 ヒーローという存在が、その女の子の母性に影響を与え、そしてその子は主体者として能動者として気づきの中から行為を起こした。 そしてその行為を見た周りの存在はまた自ら主体者として行為者へと変貌していく。  

この連鎖が始まっていくのです。

人間は太古の昔より間違いなく素晴らしい能力と可能性を失っていないと感じるとても大切な瞬間です。

彼女の報告書の中にはこうも書かれてありました。

『そうやって、少しの間だけれど、みんなの近くで過ごさせてもらって、前より少し、保護者さんの立場がわかるような気がします。荷物一つとっても、みんながキャンプを楽しく過ごせるように、暑くても寒くても大丈夫なように、すぐに取り出せるように、準備してくれていたよね。それに、キャンプが終わってから保護者さんと話をさせてもらいましたが、みんなが「笑顔で帰ってきてくれること」をただただ願って待っていてくれていました。そうやって、参加させてくれている保護者さんには、心より感謝をしています。』

 

母親になる前に、母を感じられる時間、 素敵だと思いませんか?

 

 

 

 

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