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エピソード 6  by aiaicamp  
2010年9月15日 | ボランティア活動

あいあい本キャンプでは様々な事をキャンパーと共に行うことを主眼においている。 とにかくキャンパーをお客様にするのではなく、あくまで主体者として楽しんでもらうという考え方である。 じっと待っていても人は大して面白くない。 何かしらやっている方が時間の経過も早いし、なぜだか楽しいことが多くなるし、なんと言ってもコミュニケーションが生まれるきっかけになる。 だから10年前からこのキャンプのキャンパーは忙しいのである。

その中のひとつにキャンプ場に着いて開校式をやったあとに、校舎の大掃除がある。 これはグループごとに校舎の掃除場所を決めて、そのグループのペースで大掃除を行うものである。 

今年の本キャンのあるグループのあるシーンをご紹介したい。

エピソード4でご紹介させていただいた車椅子に乗った知的障害もあるヒーローという高3相当の男の子と、ハーロックという小学生の男の子が一人の男性スタッフと共に廊下のモップがけに挑戦していた。

ハーロックは何とか車椅子のヒーローにモップを持たせて一緒に掃除ができないかを考えていた。 彼の満足に動かない手にどうしたらモップを持たせられるのか、どうしたら廊下を拭けるのか、もちろん初めての挑戦である。

ヒーローの左手にかろうじてモップの柄を持たせ、自らの手も柄を握りしめ、  それでも何か足りないような顔をしたかと思うと、おもむろにスタッフの手を導き、柄を持たせたのである。

一本のモップの柄に3人の手が折り重なり、複雑に絡み合ったまま、そのモップは車椅子と共に静かにゆっくりと、そして確実に3人のなんともいえない思いと、喜びと共に滑り始めた。

ゆっくりとゆっくりと進むそのなんとも奇妙な車椅子モップ部隊は、とてつもなく真剣な表情で終点である廊下の端にたどり着いたとたん、 何かが パン と弾け飛んだような、 いや、 人よりも大きな花が瞬間的に開いたような、 そんな感動とにおいが立ち込めた。  3人の笑顔と共に ・・

 

ハーロックの何か足りないような表情のあとスタッフの手を導いたのは、自分だけの先導、誘導だけでは不安であったのかもしれない。 いやそれともここにいる3人でどうしても一緒にこの事業をやり遂げたかったのかもしれない。  しかし、 そのどちらかだとしても、 いやそれ以外の理由があったとしても、 彼の選択と決断のおかげで、この3人は一緒に笑顔になることができたのである ・・

 

車椅子の知的障害児に掃除をさせても無駄だと思い込み、お客さんにしてしまっていたとしたら・・

この心に残るシーンは生まれなかったのである。  3人の思い出も、笑顔も、感動も、連帯も、コミュニケーションも生まれ得なかったのである。

だからこそこのキャンプでは、できうる限りみんなが主体者であれるように判断を 「選択」 してもらいたいといつも思っている。

まあ、 いつも自然にその選択が始まるのは、 なぜだかキャンパーの中からが多いんです。

いえいえスタッフがだめだなんていってませんよ。 ここに来ているスタッフは素晴らしい人たちです。

私が言うのは、乳幼児も含めた子供たちという存在からとてつもない「真理」を垣間見る機会が圧倒的に多いという事実を素直に認め、 彼らからもっと素直に学ばせてもらった方が素敵な大人になれるのでは? ということだけなのです。

あらまあ、  まーた余計なことをくっちゃべってしまいましたわねぇ ・・          では失礼あそばせ。。

 

 

 

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