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エピソード 7  by aiaicamp  
2010年9月19日 | ボランティア活動

今年のあいあいキャンプには二人の車椅子キャンパーさんがいる。

一人は先日来ご紹介させていただいているヒーローである。

そしてもう一人、たまひめという高校一年生の女の子がいる。  

彼女はあいキャン歴かれこれのベテランさんでもありますが、そのチャレンジ魂たるやそらすさまじいものがあるお嬢さんでございます。 彼女の場合、脳性まひという障害のために足が動かないだけでなく、上半身を支える脊椎及び筋肉も満足でなく、起き上がるとほとんど突っ伏した状態になってしまうため、車椅子に乗っても突っ伏した上体を支えるためにテーブルがセットされています。 おまけに両手も満足に動かすこともできない状態ですから、初めて彼女を見た人は何もできないだろうと思ってしまわれると思います。  

ところが、 ところが彼女はとんでもない怪物なのです・・    失礼、 そうではなくかわいいお嬢さんなのですが、その精神たるやとても私なぞ彼女の足元にも及びません。。

とにかく何だって挑戦してしまうのです。 

みんながテントを運び出している場面では、自分にできることは声を出すことだと気づけば、すかさず 「ガンバレー」 とみんなにエールを送るのです。

ほとんど動かない両手で、それでもかすかに動くという理由で、なべで炊き上がったご飯をしゃもじですくおうとチャレンジします。 スタッフは彼女の手が動かない領域の部分を、逆になべを動かすことで協力しながら、1-2分かかって一すくい分のご飯を茶碗に入れることができました。 

ほとんど動かない指でたまねぎの皮をむくことに挑戦したときは、かすかに動く指だけで一枚の皮を2分かけて剥きました。 そのとき同席した知的障害のある女の子は、たまひめの指が持ちやすいように初めの部分だけすこし剥いてから、角度を考えながらたまねぎを持ってあげられるようになり、たまひめが一皮剥く時間は1分に短縮されました。 彼女たちのなんともいえない共同作業は本人たちにとっても、まわりのキャンパーやスタッフにとっても、とても美しい時間となっていました。

 

そんな数々のチャレンジ戦歴をお持ちのお嬢さんの今年の最初の気遣いはこんなものでした・・

とにかく超ど級の暑さの中、キャンパーは自分たちの食卓となるテントを運び出し、組み立てていかねばなりません。

皆で協力しながら重いテントのフレームを運び始めてかれこれたったとき、 たまひめは自らの車椅子の上に設置された自分を支えるためでもあるテーブルの上に、これでもかといわんばかりに冷たいお茶の入ったコップを並べて静かに現れたのでした。

「みんなー お茶飲んでー」           ・・・ 「BAR たまひめ」の開店でした。

丁度本当にばてていたみんなは群がるようにその冷たいお茶の入ったコップを次々に手にとっていったのでした。  「ありがとー」 「たすかるー」 「さいこー」 「ありがたや」 ・・   などなど 感謝の言葉と共に ・・

その時のたまひめのうれしそうな顔。

誰かの役に立った、 誰かに喜んでもらった、 まさに生きている実感を凝縮しているような輝く笑顔でありました。

 

私たちは恐らく今すぐにでも、誰かのお役に立つことができるのでしょう。 どんな小さなことでも誰かの役に立つことは無限大にあるのでしょう。 でも、 なぜだかそれが何だか、何をしたらいいのか見えにくくなっているのでしょうか?

毎回のように私はたまひめから多くを学ばせていただきます。  お恥ずかしい話、何年彼女とお付き合いしても 「まだまだよのー」 と言われているような気がしてならないのですが ・・・

 

 

        

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