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エピソード 9  by aiaicamp  
2010年9月28日 | ボランティア活動

先週末のあいあいミーティング、 例によって本キャンプの振り返りをやっている。

今回はアフターキャンプが近いので、保護者さんとお話する材料として本キャン中のグループタイムの情報交換を行った。 なにぶんグループタイムと言うだけあってキャンパーと一緒に過ごすグループスタッフ(GS) が最もキャンパーの情報を知っている訳で、マネジメントスタッフ(MS) 等はグループから離れてしまったキャンパーのお相手や、プールの監視員、スタッフの食事作り、グループのお手伝い、薪の補給、なた等の安全管理、レクリエーションのお手伝い等々で、グループで起こっている詳細まではなかなか把握できないのが現実。 そこでこの機会にお互いの立場から見たキャンパーの様子などを共有することで、今年のあいあいキャンプの全貌が少しは見えてくるという仕掛けでもある。

さて、 今回もいろいろ知らなかったことが見えてきました。。

 

さっちゃんという自閉症の女の子がいます。 最初は視線も合わず、会話もできませんでした。 数年前からの参加者ですが、初めて来た時はグループには最後まで入ることもできずに、空き教室を転々としながら一人での時間を過ごし、いつ帰れるのかをじっと耐えていたような女の子でした。 それでも歌が好きということがスタッフにもわかり、どんどん歌いながら近づいていくことに成功した後はみんな入れ替わりながらさっちゃんとの関係を楽しむようになりました。 でも私はこの初めての年は、さすがにさっちゃんはしんどかっただろうなあ、と思ったものでした。 もう来年は来ないかも知れないなあとも思いました。 でもさっちゃんは来年もその次の年もその次の年も来てくれました。 毎年変わるグループスタッフの接し方、考え方にも巧みにその反応を変化させながら、さっちゃんは自分らしくい続けました。 ぶ厚い電話帳の薄い紙を一枚一枚丁寧に折って自分を維持していたこともありました。 その丁寧に折られた電話帳は、ものの見事に作品に生まれ変わりました。 私は素直に感動しました。  そんなこともありながら、でもとにかく音楽の好きなさっちゃんは興に乗ると音楽に合わせて踊りだします。 それはそれは楽しそうに ・・   その姿は周りを幸せにします。  それがさっちゃんの立派な価値のひとつです。 ほかの人に与えるものです。 そして、 さっちゃんの歌も毎年のように上達していったのでした。 とてもきれいな高音域で完璧な音階で歌うのです。 最近ビブラートもうっすらとかかり始めました。 感動しますよ。。

 

そんなさっちゃんと今年から参加したある男性スタッフとのやり取りです。 (本人の話を元に私が脚色してお届けします。ちと事実と違うかもですがまあいいじゃないの)

 

さっちゃんのいるグループでそのスタッフは臨時のグループスタッフとしてキャンパーと共に過ごしていました。 そしてさっちゃんと一緒に歌を歌い始めたときにそれは起こったのでした。

あのお歌大好きさっちゃんがそのスタッフと歌い始めてしばらくして、   ・・・ パンパンパンパン !!

 

いつもニコニコ素晴らしい笑顔で歌うさっちゃんの顔が・・ おそらくは掻き曇っていたことでしょう。

その音はさっちゃんが手を大きく叩いた音でした。 もちろん歌はとまりました。 やめろという合図だったのです。

さてなぜでしょう? 

 

そう、 彼は音痴だったのです。    

そう、 さっちゃんは音痴に耐えられなかったのです。

そう、 さっちゃんは完璧な歌が好きなのです。

そう、 さっちゃんは上手な人が好きなのです。

 

下手の烙印を押された彼の、 その後の人生を、    私は知らない ・・・

 

 

 

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