2000年、ひとりで組織設立の準備を始める。

それまでに培ってきた人脈により、幸運としか言いようのない出会いをいただきながら、企画、事業計画書を煮詰め、同時に初代スタッフを募集し、初期メンバーの育成に取り掛かる。
2001年4月、「はーと・ねっと・くらぶ」設立。

以降、毎週土曜日の13:00~18:00まで、ボランティアセンターや松山市社会福祉協議会会議室を使用させていただきながらミーティングを重ね、事業内容を煮詰めていく。

キャンプのための火おこし、調理、ゲームなどの実技のトレーニングも休日に行いながら夏の本番に向けていく。 その合間にキャンプ場の確保と交渉も行い、予算がないところを地方行政のご厚意でカバーさせていただく。
初夏にはキャンパーの募集に走り回り、なんとか20名ほどの募集枠を確保する。
そんな風にしながら、始まった「あいあいキャンプ」であった。

これだけで表現できるわけがないのは百も承知だが、あとは私の胸の中にあればよい。
大切なのは、子どもたちやスタッフの若者たちにとって、「大切な思い出」と「気づき」になったかどうかである。

そして毎年のようにバージョンアップしながら、年間数百時間のこの活動は、2013年3月末までの12年間継続することになる。

その毎年の出来事は、「奇跡」といって申し分のない内容ばかりであった。
障害を持った子も、そうでない子も関係なく、性別も年齢も関係なく、交わりながら、小さな社会を体験しながら、本能的に成長しあっていく。大人顔負けの世界であった。

この場所に来られない保護者さんのためにも、参加者の思い出のためにも、何とか映像で残せないかと取り組んだビデオ撮影。
キャンプ2年目より、素人の私が、一日中ビデオカメラ片手に子どもたちを追いかけたキャンプ。
それをその後、延べ100時間くらい奮闘しながら編集し、みんなに配れるようにした。
当時の私の人生のほとんどは「あいあいキャンプ」だっといっても過言ではない。(笑)
それが気が付けば11本のビデオテープやDVDとして残っている。

そして私は気が付いた。
子どもたちもスタッフも、自分が参加したビデオは持っていても、それ以外のキャンプは知らない。
興味はあっても、見る機会もない。

そういうこともあり、この度ホームページをリニューアルすることにし、すべてのキャンプビデオが見られるようにし、すべての資料も閲覧できるようにし、かかわってきた参加者すべてが、いつでも交流できるツイッターも開設させていただくことにしました。

今回の作業をもって、「はーと・ねっと・くらぶ」の活動はすべて終了します。
当時41歳で設立した私も、もう61歳となりました。
いつまでも形だけ残しておくより、少しでも多くの方に、心温まる世界をお届けできる環境を整備させていただいた方が、私も、そしてすべての参加者さんにとっても、まだ知らない方々にとっても幸せなのかなと思います。

この輝きを失わない世界を、いつでも、どこでもお楽しみいただければ幸いです。

初回参加の子どもたちも、全員成人していることになります。 スタッフは40歳オーバーです(笑)。 顔見てもわからないかも・・ですが、少年と青春の日々を思い出していただければ幸いです。

そしてこの後の展開は、ツイッターを通して、皆様の交流から生まれてくるものなのかもしれません。

あたらしい、次の時代の、「活動」が生まれるかもしれません。

そんな日を楽しみに、私の「はーと・ねっと・くらぶ」と「あいあいキャンプ」は幕を下ろしたいと思います。

今までかかわってくださった1,000名を軽く超える皆々様方。
本当に素晴らしい時間と環境に参加していただきましてありがとうございました。
心より感謝申し上げます。
そして、膨大な資料を長時間かけてデータ化してくれたパックンにも感謝申し上げます。

またこれを機会に、皆様お気軽にお立ち寄りくださいませ。
昔話に花を咲かせることは、まだできそうです。

2020年12月
はーと・ねっと・くらぶ
代表 マージン (田中啓文)