先日未成年者抜きのお酒つきのあいあいキャンプ慰労会を行った。
それより前にはジュースとお茶の慰労会なるものを行っていたのだが、やはり大人は潤滑油としてジュースでは回りきらないので、再度の慰労会と相成った次第。
毎年お世話になっている星ヶ丘温泉千湯館レストランでゆっくり満腹にさせていただき、送迎バスで事務所まで送っていただいた。
二次会はseedにて映画の上映である。 seedは楽器演奏だけでなく、120インチスクリーンもあるので上映も出来る。
今までも町の映画館では採算の関係で上映しないような映画を、熱い思いを持った一部の方たちが幾度となくここで上映会を行ったりもしていた。
この日は「どんぐりの家」という映画である。
障害児と彼らを取り巻く家族、地域、学校などをドキュメントとして紹介しているものである。ドキュメントといっても子供にも見やすいようにアニメとして作られているのが特徴。
昔のビッグコミックに連載され、大きな反響を呼んだ映画版である。 当時は私も喫茶店で泣きながら読んだものだった。
この国の分離教育制度によって障害を持った子供とそうでない子供は養護学校と普通学校に分けられてしまうためになかなか両者が出会う機会は少ない。
そのことによりお互いのことを理解する機会を失うことになり、なかなか相互理解は進みにくい。
私とて学生時代にボランティアとして障害児に係わっていながら、その家庭や周辺の環境や実態についてはほとんど知らなかった。 それがこの映画で、実話としてほとんど表に出ないような部分まで紹介されているのである。 かなりの衝撃がある。もちろん個人差はあるだろうが・・
それを本キャン後にそれぞれの体験をしたメンバーと共に見た。
そして映画終了の後、そのままseedでそれぞれが思い思いに語らいながらの時間を過ごす。
普通の映画館では終わればすぐに会場を追い出されてしまう。 だから余韻に浸れない。 だから気づくチャンスがありながら気づけない。 一番大事な時間を奪われてしまう。 seedにはそれがある。
私だけの悪趣味かも知れないが、さてメンバーはどうであったのか?
・・ いずれにしても、まあまあ秘密めいた映画館、というか 「居場所」 だなあ。