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道の選択
2010年5月21日 | 雑記

昨日は支援員の友人と共に、松山市郊外の山の麓にある家庭を訪問した。 ちょうどウグイスのコーラスコンサート中での訪問とあいなった。 こんなある意味ではすばらしい環境ではあるのだが、ここに住む車椅子の女性にとっては陸の孤島よろしくいろんな意味で大変な場所でもある。

彼女は生まれつきの脳性まひで体が不自由である。 進行性のためだんだん動かなくなり、少し歩けていたらしいのだが、今は車椅子となった。 その彼女の父親は死別し、母親は痴呆症のため病院に入院中である。 そして離婚して帰ってきた弟は極度のアルコール中毒で入退院を繰り返す中、現在も入院中である。 そんな様子を知ってかお隣に住む方が、彼女が気づかない間に彼女の弟が所有する土地に建築材料を運び込んでいたらしい。 普段その土地に行くこともないらしいのだが、ひょんなことで行くことになり、その異変に気づいたそうで、すぐさま問い合わせるとそそくさと材木は姿を消したらしい。

それからというもの、彼女はこんな環境下で一人、これからどんなになってしまうのだろうと不安に慄いていたようだ。 そんなことを支援員の友人に相談したが、友人も土地のことなどどうしていいか分からず、私の方に相談があった次第である。

そして、詳しく聞き取りをしていく中で浮かび上がったのは、自宅も含めそれらの空き地も農地であるらしいということ、父親は農業資格者として自宅建築が許可されていたようだが、彼女にはその資格はない。 したがって家の建て替えも不可能である。 また、売買も極めて難しい。 そして、それらの不動産全ての所有権はアルコール中毒で入院中の弟にある。  弟には別れた妻との間に子どもが二人おり、ゆくゆく彼に万一のことがあれば彼女は今の住まいに居ることさえ危うくなる可能性もある ・・・    その他もろもろもろのことも在るのだが、総じてこれからかれこれリスキーな状態にあることをご説明させていただいた。

聞き終わると彼女は、まったく想像すら出来ない事態になろうとしていることに驚きはしたものの、そのことが理解できたことに喜びも感じておられた。

そうなのである。

知識がないと、むやみな空想や幻想に自らを落としいれ、不必要な不安に苦しまされることがある。

しかし、なかなかどうしてそのような知識は一般的にはほとんどご縁のない方が大半を占めるのである。  数年前にもこの支援員さんのご紹介で、90歳の父親と全盲の息子さんの二人暮らしの家庭に、リフォーム屋が入り込み、かれこれ高額のリフォーム契約書にサインをする直前に私の方に相談があり、間一髪クリアしたこともあった。 その後その家も山の上にあったので、今後を考え、自宅を売却して、街中の中古マンションに買い替えするお手伝いをさせていただき、今では父親も全盲の息子さんもかなり便利で安全な暮らしを営まれている。

 

誰が、どんな意図で関わるかによって、社会的弱者の方々の人生はどのようにでもなってしまう側面を持つ。 彼らの弱点をいいことに自らの利益を追求することくらい簡単なことはないだろう。

 

私たちは常に試されている。 常に選択できる。 どちらの道に進むかを。 

自らの良心に包み隠さず見られながら ・・・

 

 

 

 

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