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北への旅 二
2011年1月21日 | 雑記

おおっーと、 忘れてしまいそうでした。 上野からの続きを・・

三崎の熱にまだポーッとしておりました。 まあそれもありますけど実際はこう見えても他にもいろいろあるわけでして・・  

では気を取り直して上野からいきますか。

 

丸々一日早朝から乗り物に乗りっぱなしでここまで来た18歳の私は、後はこの夜行列車にさえ乗ってしまえば目を覚ませばそこは雪国 ・・    と思っておったのでございます。

こんなに遠くに一人で来たのは初めてですし、これから乗る東北行きの夜行列車となりますとそれはそれは旅人としての性根をくすぐられるものがあります。 それゆえ気分は実際テンション高いものがございました。 興奮してというか、お金がもったいないというか、晩飯を食ったかどうか記憶がありません。 なにせ田舎の飲食相場もろくに知らない小僧でしたので、東京の相場や駅弁の相場はその時の私にとってカルチャーショックであったことは間違いありません。 したがって、我慢だけはこなれている性格でしたので、「青森に着いてから食べたのでいいや、その方が安いし」 と考えた可能性は「大」です!  そう私はケチです。 小心者です。 笑ってください、ワッハッハッ。

・・くらいの、のんきさであったろうと思います。  して、 定刻になり列車はいよいよ発車いたします。  列車の名は、 急行「八甲田」だったと思います。 いい名でしょ。 雰囲気抜群!

もちろんディーゼル、だったと思います。 電化では間違ってもなく、ひょっとして蒸気だったかも、くらいの感覚です。 私の子供のころは田舎から松山に出るのに蒸気機関車を普通に使ってましたので、新幹線は開通したけれど、蒸気もあるでよ。 みたいな渾然とした世界でありました。

まあそのディーゼル「八甲田」ですが、動き出すと各客車の連結部分にクリアランスがかれこれあるために「ガチャン」-「ガチャン」-「ゴチン」-「ゴチャン」・・・・・・ という風に先頭車両から順番に音が聞こえてくるのです。 昔の汽車はこんなものでした。 おまけに自分の車両が動き出す時は「ガチャン」の音と共に「ショック」があるのです。 すなわち急に動き出すのです。 体が揺れるのです。 + 「ギィー」とか「キィーン」とか車体が発する音、線路との摩擦音「ガタンゴトン」、線路の各ポイントでのショック、棚の上の皆の荷物が発する音など、実に多彩な ・・  いや、 うるさい音がイッパイ聞こえてくるのです。 ほんとスゴイんやから・・  今の時代やったらものすごいクレームやろなあと思いまっせ。 ホンマ。

マニアの皆さんはこれがいいのでしょうが、私は5回聞いたら十分です。 しかし、 しかしこれが14-5時間続くのです。 この後から・・・

当時のこの夜行「八甲田」の座席は、子供のころに乗っていた蒸気機関車と同じ木でできた座席でした。 今の人たちに言ってもわからないと思うのですが、座面はかろうじてスポンジが入っていますが、背もたれは直角です。 しかも「木」でてきています。 背もたれは真後ろの人との共有ですから、私が「ドン」ともたれかかれば、後ろの人にも「ドン」と衝撃がかかります。 そう、否が応でも一心同体の関係を結ばされるのです。 たまたまコワーイお兄さんでもいようものなら、 「地獄」 です。

そんな関係で当時の日本は作られていたのでした。 素晴らしい。 復活すればいいのに・・

さて、 その直角のかたくて気持ちのいい座席でウキウキ気分のうら若き私は夜の上野を出発し、埼玉県の大宮駅などという初めて見る駅をしげしげと見つめ、聞いたこともなかった宇都宮駅などというところを見、いよいよ地の果ての入り口だと思っていた福島県に突入するのでありました。 

つづく

 

 

 

 

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