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北への旅 三
2011年2月3日 | 雑記

思い起こすに、1月に入ってからの週末はすべて何がしかの予定によりあっちゃこっちゃ飛び回ってきている。 どおりで体が浮いているというか、旅モードというか ・・・

そんなモードで過去の旅の続きをひとつ。

 

最果てへの入り口だと信じていた福島県へ突入したのは何時だったのかは定かではない、もう一日中乗り物に乗り続けてきたものだからさすがに若者の体も疲れ始めてきていることは確かである。 気分は未知なる土地への旅路であり高揚しているのであるが、体と心のバランスは微妙に狂い始めてきたのだろう。 とてもうるさい列車の音と、振動と、自由にならない姿勢の中ではあるのだが、うつらうつらしていたようである。 ときどき真夜中に目覚めるも、外は真っ暗闇が続く。 延々と街の明かりなど見えもしない。 生まれて初めての東北だが、ここには人は住んでないのかと思える風景を横目で見ながらまた浅い眠りにつく。 

さて、 あれが何時ころだったのかは全く覚えていない。

目を覚ますと車窓が実に濃いブルーに染まっており、暗黒の世界に慣らされた目は瞬間驚きに支配された。 何?  何の色?   というくらい初めて見る色合いであった。

それはまさに朝日の昇る前の前、うっすらと空が白み始めるもっと前、まだ遠くにいる太陽がかろうじてその存在を謙虚に知らせているくらいの感覚とでもいうのだろうか?

見たこともない「色」であった。 色だけで感動した。 鳥肌が立った。 ひとり窓に顔をつけてずっと見ていた。 その色を創ったもう一つの要素は「雪」であった。 あたり一面の農地だと思われる場所に覆いかぶさる雪、 遠くに永遠のごとく連なる奥羽山脈まで「雪」はあたかも一体のごとく存在し続けている。 その雪が、生まれる遥か前のかすかな太陽の光を狂おしいほど見事にやさしく反射している。 それがこの表現の仕方を知らないほどの美しいブルーとなって私の目と心に入り込んでいる。 

誰の話を聞くよりも、百聞は一見に如かずが身にしみた。 

感動に包まれながらも私は子供のように車窓にへばりついていた、 その時、   また奇跡のような光景を目の当たりにする。

以前より白みかけたその世界の中に突如現れたものは、 丹頂鶴であった。

いきなり白銀の日本原風景の背景の中を、右から数羽が悠々と飛んできた。 雄々しくしなやかなその美しい羽をそのバックの世界と同調させながら飛ぶ姿。  頭頂の朱色も見事な彩となり、思わず魂が転げだすほど感動しました。         

日本という国は ・・            う・つ・く・し・い 。

 

そして30年たった今も その感動はいささかも薄れてはおりません。

若い時に見た、聞いた、行った  そして感じたことは、  永遠のものかもしれませんねぇ。

さあ旅に出ましょう 、   若者たち。

つづく 

 

 

 

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