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地域文化一論
2011年3月1日 | 雑記

『33年の歴史を持つ松山市湊町4丁目のコーヒー専門店の老舗「東亜珈琲館 湊町店」(玉井嗣雄店長)が2月28日に閉店した。  トーアコーヒー(東京、浅野孝介社長)の直営店として1978年6月にオープン。雑味がなく良質の酸味が定評の高品質豆で入れたコーヒーが人気だった。店内は開店当時のままで、重厚感ある木の柱やはりと、温かみある照明が多くの人の心を和ませてきた。「コーヒーのうまい店」として親しまれていただけに、常連客から惜しむ声が聞かれる。  閉店の理由は、コーヒー業界の価格競争や不況、客層の高齢化による売り上げの減少など・・』

という出来事があった。

松山に古く暮らす人であれば1度は行ったであろうお店であろう。 私も若かりし頃何回か行かせていただいたことがある。 もともと外食文化を持たないに等しい生活を送ってきた小生にとって実はあまりにも無関心な世界の一つであった。 本日そのことにおいて友人から一つの意見を聞いたのでご紹介させていただこう。

友人はこのお店の閉店の日、ラジオを聞いていたそうである。 その中でこのお店にパーソナリティーが閉店の取材をするために訪れ、最終日に来ておられたお客さんに対してのインタビューを生放送で中継していた内容に憤りを感じたそうである。

パーソナリティーのお客さんに対する質問は 「最後の日ですがどんなお気持ちですか?」 「どう思われますか?」 ・・・   という部類のものばかりであったという。

当然お客さんの答えも自然と 「残念です」 「もったいない」 「もっと続けてほしいのに・・」 という部類のものに集約されていたそうである。

このやり取りに対してこの友人は、 最後だというから記念に来てみた風なお客に対して、そんな気持ちだから大事な松山の文化が消えていくのだ、残念、もったいないと思うのならそれまでに毎日来てみろ、2日に一回来てみろ と思ったという。 (彼自身は必ず地元のお店で買い物、飲食をする)

またこのマスメディアのお決まりの質問に対して、 初めに答えありき的な質問をするな、なぜ松山からこのような文化が消えていくのか、その原因に迫るような質問ができないのか、皆でその原因を共有し、二度とこのような失われ方をしないようにするためにこそ電波を使用すべきではないのか?

というようなことを真剣に憤っていた。

外資系を含めた大手チェーン店のカフェはその資本力ゆえこんな心配は無用かも知れぬ。 しかし、この東亜珈琲館のような個性は皆無であろう。 それほど現代人はどこにもある同じような店が好きなのか? どこまで腐りきっているのか? この無個性な市民、国民よ!

ということである。

 

東亜珈琲館に何も落ち度はないとは言わないが、彼の話を聞きながら本当にいつのころからかみんなが知っているお店に行くことこそトレンドになってしまったのかも知れないなあと思った。 テレビや雑誌に出ているから行く。 

確か我々の若かりし頃を思い起こせば、地元の中でも誰もまだ気づいてないようなマイナーなお店を探し出し、密かに楽しんでいたような気がするし、そんなお店で出合ったお客同士で仲良くなるようなコミュニケーションもまたそのお店に行く動機になったりもしていたように思う。  

どこへ行くのか? 松山の文化よ!    という彼のつぶやきが耳に残る。 

 

そして東亜珈琲閉店の同日、平和通りにて松山市民の背中を流し続けた平和温泉も、61年の歴史に幕を下ろした。 おかみさんの最後のコメントが沁みる。 http://9014.teacup.com/rumiko/bbs

 

 

 

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