先日、エヒメデザイン協会の運営会議に久しぶりに行くことができた。
はーと・ねっと・くらぶのボランティア募集説明会のお知らせをさせて頂くのも目的であった。
その日の議事も大体終了という頃、本会長の山内氏と男鹿和雄氏がふらりと会議室に現れた。
男鹿氏は、天才ちるどれんhttp://www.coopehime.or.jp/topics/2007/0904/index.html というイベントの表彰式のために来松していたのであるが、会長の同窓生ゆえここまで足を運んで下さったのであった。
実は、男鹿氏は昨年末から今年1月まで県美術館で「ジブリの絵職人 男鹿和雄展 ~トトロの森を書いた人~ 」http://www.ntv.co.jp/oga/ を開催されており、県美始まって以来という動員を記録されていた方でもある。
かく言う私も感動の余り2回ほど県美に通った。
トトロを初めおもひでぽろぽろ、平成狸合戦ぽんぽこ、もののけ姫等々の背景画を描かれてきた方なのであるが、宮崎 駿監督が惚れるだけあって、改めてこの背景だからこそ諸々のキャラクターやストーリーがより生きてくる、腑に落ちるのかということが凄まじく伝わってきたのであった。
この「背景」という普段質素な存在にあえてスポットライトを当てたスタジオ ジブリも凄い!
前例の無いチャレンジかも知れないが、いいものは感動させる、伝わるということを素直に表現してしまうのだから。 結果本当にキャラクターなしで皆行列をなしたまま数時間見とれていたのだから・・・
自然の山や川、森や海は本当のところそれにかなうものは無いだろう。
しかし、そこに人という感性というフィルターをあえて通すことで普段見過ごしてしまう自然をより身近に、リアルに感じさせてしまうことも出来る。
男鹿氏が持つフィルターに多くの人が見事に引っかかったというべきか。
それとも私たちの中にもともと持っているものに気づかせていただいたというべきか・・
いずれにしろ皆一つの絵の中に、それぞれの故郷を見ていたように思う。 老いも若きも・・・
あれだけの仕事をする人なのだが、本人はいたって地味である。
人前で余りしゃべらないというかしゃべりたがらない ・・らしい。
今でも暇さえあれば自宅周辺から各地の野山を歩き回り、スケッチしているようである。
しかし、本当に美しいお顔をされている。 笑顔なんぞ見せられると抱きつきたくなる。
・・ 私は決して変態ではない!! ・・ 念のため
ああ、 また見たい。 あの絵と、あの笑顔。