先週末に2009年度のあいあいプレキャンプが開催された。
いよいよ9年目の始まりである。
今年の子どもたちと保護者さんとスタッフが始めて顔合わせし、一緒に楽しみ、食事し、お話しする。
その自然なコミュニケーションの中から少しずつキャンパーの「地」が見え始める。このあたりはさすが子どもは早い。本当に人間の原点に近い存在だと思うところである。
彼らのムードがよくなるに従い、スタッフの表情も緩む。
当初、準備してきたと思ってはいてもなかなか自然体にはなれないもの。 そこを子どもの力でほぐしてもらう。 それを見る保護者の心に信頼感が少しずつ育ち始める。
そうやって少しずつ少しずつ9年間繰り返し育ててきた。
マスコミに取り上げられたから信頼できるのではなく、見せ掛けでない信頼は地道に少しずつ人の歩みのままに刻み込まれる。
そういう時間しか私は信じない。
目に見えないものは機械では作れない。
少しだけでも遠回りをする。
少しだけでもしんどい方へ行く。
そうやって初めて人は人に託せる。
大切な子どもたちを私たちに託してくださる。
だから私たちは甘えてはならない。
私たちはチャレンジを続けなければならない。
本当に無心に誰かに何かを与えることが出来たなら、当初望みもしなかったものが与えられるだろう。
初めから与えられようと事を起こすなら、いつまでたっても与えられない苛立ちに苛まれるだろう。
私たちはただ与えるために存在している。 それが本来のボランティアということだと思う。
本当は会社も、個人も、そうなんじゃないかと思う。
でもなかなかそう思えず、またすぐに忘れてしまうが故に、私自身、この活動を続けさせてもらっているのかも知れない。
スタッフでいる間だけでもそんな気づきを持っていただければいいのだが、果たして今年のメンバーはいかがな体験を積み重ねていくのかなぁ ・・・